第12回
本屋ともひさし(京都市烏丸六条)
2022.04.03更新
昨年2021年10月2日、コロナ禍の中オープンしました。本屋ともひさしの高橋です。
「ともひさし」という屋号から「ともひささんですか?」と男性と勘違いされることが多いと、最近気づきました(笑)。孫もいる、おばあちゃんです。
「ともひさし」という屋号には、「友久しく本屋で会おう」とか、当て字で「灯寿」本という小さな灯でお客様を寿ぎ(言祝ぎ)たいとか、「共庇」雨が降ったら共に庇に入って雨宿り、止まない雨はない。とかいろいろと意味をこじつけて(笑)います。今後まだ増えるかも知れません。
本屋経験は全くなく、内沼晋太郎さんの「これからの本屋講座」でも当然最年長組。レポートを出す(送信する)のも四苦八苦で、何とか7期生を修了しました。同期には、三軒茶屋の「キャッツミャウブックス」さんや、盛岡の「pono books」さんがいます。
たいへんな落ちこぼれ受講生の私でしたが、「これからの本屋講座」で内沼さんをはじめ、「本屋」になりたいと妄想し実現する仲間と知り合えたことは、私にとって「本屋になることを諦めない」芯のようなものになったと思います。有難いです。
「ともひさし」の店舗は、築100年を優に越えた京町屋です。京町屋ならでわの「鰻の寝床」で玄関からすぐ「店の間」になっています。私の実家でもあり、2019年末までは「神職装束店」として、神社に納める品物を取り扱う小売店を、100年間ほど営んでいました。
装束店廃業がカウントダウンに入ったとき、「店の間」が閉じてしまえば実家の町屋は「死んだ家」になる、という危機感がありました。実際、奥の方は物置と化しており、陳列棚の床板は白蟻にやられてミルフィーユ状態、と惨憺たる有り様でした(涙)。
それを、ゴミを整理しまくり、床工事、電気工事から入って畳替えをし、何とか店舗として使える状態にしました。お金はすっからかんになくなりました(笑)。
神社に納める商品が並んでいた陳列棚は、今は本棚兼ギャラリーになっています。店の間の続きは、町屋の台所「火袋」になっていますが、そちらもピクチャーレールと照明を足して、「火袋ギャラリー」としました。今現在は、
絵本作家こしだミカさんが釧路の雄大な自然と、根室の人々を描いた作品
『ねむろんろん』
こしだミカ 絵
村中李衣 文
新日本出版社
のパネル展を3/25(金)~4/10(日)で開催しています。
(※期間中の店休日:3/28(月)、3/31(木)、4/4(月)、4/7(木))
本棚は、絵本が多めですが、絵本以外にも私が推したい本がおさまっています。
お客さまがお子さま連れとか、少しでもお時間のある方だと、紙芝居や、絵本のよみきかせが始まったりします(笑)。
最近は近隣のお風呂屋さんに「鏡広告」も出し、広報にも励んでいます。
コロナ禍でなかなかままなりませんが、お客さまとの「距離」を近く保って何か面白いことを企んで行きたいという気持ちは、常に持っています。
店舗兼自宅で、両親の在宅介護もしながらの営業ですので、日にちと時間が短く限られますが、「朝活営業」としてほぼ毎日朝の一時間ほどを開けたりもしています。また、「月読営業」として夜の時間の活用も考えています。
いずれにしても、私一人ではやることに限界がありますが、本好きの仲間の皆さんと一緒に、面白いことを企んで行けたらいいなと思っています!
本屋ともひさし
場所:京都市下京区烏丸通五条下る大坂町405
アクセス:京都駅から徒歩7分、地下鉄五条駅8番出口より徒歩30秒
営業日:火、金、土、日と、ときどき水曜日
営業時間:11:00~16:00
定休日:月、木曜日
朝活:7:00ごろ~8:00ごろ
月読:時間未定