第1回
4月のお便り
2018.04.22更新
ミシマガジンのリニューアルと共に
久し振りに白山米店
おじゃまさせていただきます
お料理と日々のこと
綴らせていただきます
米のちから
白山米店は街の小さな米屋です。先代が60年前に創業いたしました。昨今、米ばなれが進み、パンの消費が米より上回ったそうです。そんななか、お若い方が米を2kg買いにいらっしゃると、とても嬉しくなります。米農家の方々の後継ぎは少ないそうです。スーパーだけではなくて、ご近所の米屋にもお寄りください。
安全で安価なおいしい米が10年先もいただけるように、そしてひとりでも多くの人にごはん好きになってほしくて、お弁当を作っております。弁当屋は23年目を迎え、お客様と一緒に年を重ねております。
気持ちが沈んだお休みには、ごはんを炊いてみてください。まのあたりに真白いごはんを見たら、もやもやした気分も湯気と一緒に消えてしまいます。気持ち新たにまいりましょう。
おもてなしのサラダ
3月にあれよあれよと咲いてしまった桜も葉桜となり、若葉が美しい新緑の季節となりました。4月から新生活をスタートされた方は、慣れましたでしょうか。
還暦の私にも新体験がありました。孫を授かり、娘が里帰り出産をし、母乳をあげている姿に感動しております。赤ちゃんの神々しさが孫と暮らしはじめてわかりました。自分の子育ての時には感じなかった発見をしております。出産時、孫の産声が聞こえず腰をぬかした私でしたが、すくすく3ヵ月に育ち、笑顔は幸せ発信器のようです。
夫は池谷裕二さんの『パパは脳研究者』(クレヨンハウス)を読み、女性への理解が深まったみたいです。
世界では、赤ちゃんが育たない環境や戦争があり、平和になりますようにと祈るばかりです。
さて先月、孫のお宮参りとお食い初めを兼ねて両家族そろいお祝い会を我が家でいたしました。玉川高島屋で「菊の井」さんのお弁当を届けていただき、とても便利でおいしく好評でした。来客の時、作りおきできるサラダはとてもいいです。
この時は、お祝い感を出したくて、赤いサラダで華やぎました。材料は、トマト、ビーツ、ゆでエビ、赤玉ネギ、苺。ドレッシングは自家製のアンチョビと玉ネギのもの。市販のフレンチドレッシングでも充分においしいです。苺のない時期は、オレンジや、赤グレープフルーツで、エビはなくても美味しいです。
他にも、アスパラと半熟卵のサラダとお味おつけで和やかな会となりました。これからが旬の生のビーツは皮ごと輪切り(1.5cm厚さくらい)にし、水をひたひたで竹串が通るまで20〜30分茹でます。冷めたら好みで酢をたし、あればローリエとクローブ1本を入れてマリネで保存しています。缶詰にはない食感と色合いに作ってよかったと思える一品です。
タオルの替えどき
4月は新生活と共に汗をかくことが多くなる時ですね。タオルを新しくするのもいいものです。おすすめは、南魚沼にある里山十帖という日本家屋のおしゃれな宿で使われているオーガニックコットンのフェイスタオルです。手触りとボリュームがあって、2枚で1,080円。
我家は、帰宅した時やお客様に手洗いをしていただけるように、お玄関に手洗い用の洗面を置きました。もったいなくて、今はそこだけで使っているタオルです。体を拭くにも十分だし、家族で使えるタオル。いつか家のすべてのタオルをこのタオルに替えたいです。
今回のレシピ
春ランラン トマトと苺の赤いサラダ
材料(以下すべて適量)
苺 4分の1に切る
トマト 輪切り
ビーツ サイコロ切り ※缶詰のビーツはうす切りなのでそのままトマトに重ねます。
赤玉ネギ うすくスライス
ゆで海老 2分の1に切る
おもてなし時は白山家の玉ネギドレッシング
白山家の玉ネギドレッシング
材料
玉ネギすったもの 50g(小さめ4分の1くらい)
(A)
アンチョビつぶす 4〜5cm
ニンニクすったもの 小さめ2分の1粒
サラダ油 100cc
酢 50cc
粗塩 小さじ2分の1強
粒マスタード 小さじ1
ハチミツ 小さじ1
作り方
1 玉ネギを除いた(A)を容器に入れ、100回くらい乳化するまで振る。すった玉ネギも入れ、さらに振る。白いドレッシングの出来上がり。※ミキサーで作る時は、玉ネギはすらないで、全部一緒にブーンとすればすぐに乳化します。
ビーツのピクルス
材料
ビーツ
(A)
クローブ 1粒か2粒
粗塩 少々
酢 大さじ2〜お好みで
作り方
1 皮付き1.5cm輪切りにして、ひたひたの水に落しフタをして、30分煮ます(煮たったらアクをとる)。竹ぐしがスーと通るまで。
2 (A)を加えてゆで汁ごと保存します