第18回
9月のお便り
2019.09.29更新
暑さが遠のくと共に朝、夕は、涼しくなりました。ガスコンロを使うのが億劫でなくなり、ミネストローネスープを作りました。気候に合った物を、身体が自然に欲しています。
窓から見上げる裏家の栗の木。イガは茶色く色づき、夏みかんはまだテニスボール程で固く青い。柿は、前日の台風で落ちたのか、実がわずかで黄色味を帯びてきました。
自由が丘には、電線を越える高さの大木のアボカドの木が自由通りの民家にあります。暴風雨の翌日は、アボカドの実や枝が道路の四方に散乱していました。傷のないアボカドだけ、追熟していただけました。
新米の知らせ
収穫の秋を一番実感するのは、農家さんからの新米のお便りです。ピカピカに白い瑞々しいご飯を今年もいただける幸せは、年追うごとに増しています。
普段は、電気炊飯器を使われる方が多いでしょうか。今も、この夏の台風の影響で電気が止まっている地域があるようです。いざという時、ガスでも炊けるようにしておくと、慌てなくてすみます。さらに、ごはんが炊ける様子や匂いまでよくわかって、いつもより美味しくなります。
お鍋は、フタがピッタリ合うものを使います。底が厚めのものや、土鍋は、美味しく炊けます。水の量は、米1合(180cc 150g)に対して水200cc(1カップ)が目やすです。新米は、いく分水加減を減らしてください。米の量は、最低でも2合か3合は炊いたほうが美味しいです。
米はすばやく洗って、30分~1時間浸水します。中火の強めで火にかけ、プツプツグラグラ沸いてきたら、吹きこぼれすぎないように、1分火加減を調節します。フタがぐらつかないように、石や食器など、安定した重たいものをのせるとよいです。
その後弱火で10分(3合の場合)強火で10数えて火を止め、9分蒸らし、鍋のヘリから、しゃもじを回し入れ、蒸気をにがして、底からふんわりほぐし茶碗によそい、いただきます。すぐに、食べられない分は、ラップに包み冷凍しています。翌日の朝のおむすびは、握っておいて冷蔵庫へ。
古いジーンズ
若い時のお気に入りの服は、生地が良くて、捨てられない性分です。サイズが合わずなく、幅を出したり、丈を延ばしたりの布にと、重宝するのがジーンズだったりします。
今年は、夫のダンガリーシャツの色合いが、昔のワンピースと合っていたのでリメイクして着てしまいました。笑われるくらい何十年もたった服が楽しい気分にさせてくれました。
家には家族分の古いジーンズがあって、今まで、クッションになったり、ディレクターズチェアーのカバーにしたり、コーヒーフィルターを作ったりしました。また何か作れる日が来るかしら・・・。履き古したジーンズは、ただの汚れがついただけかもしれませんが味があって、物語があるようで、とりあえずとっておいています。
手作りをする時に行くお店は、クラシックなリボンやボタンが見つかる老舗の「ダック」さんと、自由が丘デパート地下の生地屋「コスト」さんです。上質の生地の掘り出し物があったり、未晒しのリネンは、こちらで求めます。
自由が丘には他にも、「アンドストライプ」(ボタン屋)や「チェックアンドストライプ」「ホヒーラホビーレ」「ピコ」などもあって、手作り好きの若い方が増えているのは嬉しいです。アメリカンアンティーク生地が見たい方は、「金曜日のトランク」さんへぜひ。米屋の店のカーテンは、そこのものです。
今月の食卓
今回のお料理は、お弁当屋の定番、「季節の竹輪揚げ(ピリ辛レンコン入り)」と、我家の定番、「鮭のムニエルバターきのこ、ニンニクチップのせ」の2品です。
旬を詰め込む竹輪揚げ(ピリ辛レンコン入り)
材料
・竹輪 1袋 5本分くらい
・チーズ、適量(スライスチーズなら1枚分)
・シソの葉(又は海苔)
・小麦粉のり(小麦粉大さじ1に水大さじ1/2で練る)
・揚げ衣(材料をよく溶かす)
・小麦粉1/2カップ
・片栗粉 大さじ2
・サラダ油 大さじ1/2
・水1/2カップ
・揚げ油
〈ピリ辛味噌レンコンの材料〉
A
・レンコン 小さめ 110gくらい
(皮の黒い所だけ、こそげ洗いみじん切り)
・味噌 大さじ1くらい
・さとう 小さじ1
・豆板醤 小さじ1/2
・ゴマ油 小さじ1
・水 大さじ4
作り方
- 味噌レンコンを作る。小さめのフライパンにAを入れ炒め、水を加え、水分がなくなり、レンコンの粘りがフライパンのヘリについてきたら火を止める。
- 竹輪に1.5cmほど両端を残して、ハサミで切り込みを入れる。中にチーズを入れ、1を押し詰めシソに小麦粉のりをつけ、フタをする
- はがれないようにシソをおさえて、衣をからませ、170℃〜180℃(油に衣をたらしすぐ浮き上る温度)で揚げる。
白山お母さんより
ごはんのおかずにも、ビールにも合います。お子様には、ピリ辛レンコンの豆板醤をなしにします。同様に茄子で水は少なめに作っても美味しいです。おむすびの具にしたり、チーズトーストやチャーハン、グラタンに入れるとアクセントになります。残った衣で、舞茸を揚げました。
かりかり皮の鮭のムニエルたっぷりきのこバターニンニクチップのせ
材料
・生鮭 2切(皮目だけに3ヶ所ハサミで切り目を入れる)
A
・きのこ類 100g(石づきをとり、えのき茸はしめじと同じ長さにする。2〜3種あるとよい)
・バター 20g
・酒 大さじ2
・水 大さじ2
・醤油小さじ2
・ニンニク 4片 うす切り
・粗塩(適量)
・胡椒(適量)
・小麦粉(適量)
作り方
- フライパンにオリーブオイル大さじ1とニンニクを入れ、中火で焦げないようにきつね色にして取り出しておく。
- 切り目を入れた鮭に粗塩、こしょう、小麦粉をはたく。1のフライパンで皮をこんがり焼いてから、返して火を通す。皿に盛る。
- 2のフライパンをキッチンペーパーで拭いてから、Aを入れきのこの旨味が出て火が通るまで炒める。鮭の身にのせて出来上り。ニンニクチップをたっぷりのせていただきます。お好みで、黒胡椒をふったり、すだちやレモンを添えます。
白山お母さんより
今回は、北海道産の厚めの鮭をつかいました。つけ合わせにマシュポテトを添えると、ごちそうになります。