第23回
2月のお便り
2020.02.25更新
ポカポカ陽気に誘われて、尾山台への買い物道から駒沢公園に向かいます。いつもの道と、知らない通り、寄ったことのない店でお弁当を買って楽しみに歩く。目的なく歩くことがなかったこの頃、冷たい風が気持ちいい。なるべく土を踏んで歩きます。
町内のオオカミ博士のお屋敷の大木がすっかり伐採されて、多世帯のマンション建設がはじまりました。百年の森の土中は掘り返され、ウグイスも蝶も、鳥も昆虫もいなくなってしまいました。つい空を見上げては、大きなプラタナスや銀杏を探してしまいます。見慣れた風景が様変わりして、寂しくてしょうがない気持ちでいっぱいです。
冬の手仕事
手前味噌の麹が山形県から届き、家の中で一番低温の玄関に置きました。味噌を27年作ってきて、麹が温かくなるのは初めてで、カビがでないように、粗塩と合わせておきます。早めに大豆4キロ分の味噌を仕込みます。
昨年剪定した田舎のレモンの木の実付きが気になり夫と田舎に行きました。その前に近くの渡良瀬遊水池へバードウォッチング。私は、ベンチで孫の帽子を編みました。冬枯れの葦の原野が、ヨーロッパのような風景で美しい。
今月の食卓
さて、今回は、春のようなキラキラした陽射しを感じて、黄色い食材を使ったお料理3品ができました。お試しくだされば幸いです。
- 電子レンジですぐできる爽やかな新じゃが芋のレモンサラダ
- 残りカレーで作る帆立とホウレン草の鍋底カレードリア
- ポパイのカルボナーラスパゲティ
電子レンジですぐできる爽やかな新じゃが芋のレモンサラダ
材料
・新じゃが芋 300g 6個
A
・レモン汁 小さじ2〜3
・マヨネーズ 大さじ1
・粗塩 適量
・からし 小さじ1/2
作り方
- 新じゃが芋は皮ごとタワシで洗い6㎜の厚さに切る。さっと水に通して、ラップをつけて電子レンジ600Wで7分加熱する。
- 荒熱がとれたら、Aで調味する。レモンが無農薬でしたら、皮もすって散らします。
※じゃが芋100gに付き、電子レンジで2分の目安です。
〈白山お母さんより〉
先週、田舎の畑のレモンを収穫してきました。36年前に母が結婚の年に植えてくれたレモンの木は、一般のものより実が大きく色が濃くて、酸味がまろやかです。昨年の剪定がよかったようで、30kgの米袋4袋の大収穫となり、知人へ、お福分けしています。ウイルス対策に、ホットハチミツレモンや酢の代わりにしたりとふんだんに使います。
残りカレーで作る帆立とホウレン草の鍋底カレードリア
材料(2人分)
・ホワイトソース
・玉ネギ 中 1/4個 50g(1.5㎝の角切り)
・バター 20g
・薄力粉 20g
・牛乳 350㏄
・粗塩 小さじ1/4
・ナツメグ 少々
・こしょう 少々
・鍋に残ったカレー
・ごはん(2人分)400g →粗塩、醤油でお好みに調味する。
・ボイル帆立 100g(16個くらい)
・塩こしょう
・茹でたホウレン草 1/2束分(2〜3㎝に切る)
・溶けるチーズ 50g
・粉チーズ 適量
・卵 2個
◎ゴムベラ、16〜18㎝径の鍋、グラタン皿
作り方
ホワイトソースを作る
- 鍋にバターと玉ネギを入れ中火にかけ、玉ネギを炒め、粉を一度に加え、バターと馴染ませる。
- コンロから降ろし、粗塩、ナツメッグ、牛乳の1/3を加え、よく混ぜ合わせ、火に戻し滑らかになったら残りの牛乳も加え、ポコポコと気泡がわいて、更に粉っぽさが消えるように1分位絶えずかき混ぜとろみをつける。粉がダマになりそうなら、泡立器を使います。焦げないように弱火にしたり、やけどに注意します。
*
カレードリアを作る
- カレーの鍋に温めたごはんを入れカレーごはんを作ります。
- グラタン皿にカレーごはんを敷き、中心をくぼませる。ホウレン草と塩こしょう(分量外)した帆立をのせ、ホワイトソース、チーズをのせ、オーブントースターや魚焼きグリルで焼きます。ほぼ焼き色がついたら、中心に卵を落とし、更に2〜3分焼きます。
※後でいただく時は、電子レンジで中心まで温めてから(4〜5分)焼き目をつけます。
ポパイのカルボナーラスパゲティ
材料(1人分)
A
・ベーコン 1枚 15〜20g 千切り
・玉ネギ 中 1/8個分 千切り
・ニンニク 1かけ みじん切り
・ホウレン草 1~2株 50g(2〜3㎝に切る)
B
・卵 大きめ 1個
・粉チーズ 大さじ2
・粗塩 2つまみ
・黒こしょう 少々
※仕上げ用の黒こしょうは、ビンの底で荒くつぶしておく
・スパゲティーのゆで汁 大さじ1と1/2
・オリーブオイル 小さじ2
・太めのスパゲティー 90g(9〜10分ゆでる)
◎ゴムベラ、フライパン
作り方
- オリーブオイルでAを香ばしく炒め、火を止めたら、ホウレン草をあえておく(半生でOK)。
- 1のフライパンが冷えたら、Bを入れ混ぜ合わせておく。
- スパゲティ―は表示通り塩を加えゆでたら素早く2のフライパンに混ぜ合わせ、ゆで汁も加え、しっとりと仕上げる。味見をして、荒くつぶしたこしょうをふります。