本のこぼれ話

第12回

『ゆめがきました』推し「ゆめ」総選挙

2024.12.27更新

 こんにちは! 営業チームのスガです。師走も終盤に差し掛かってきた今日このごろ、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
 じつはちょうどいま、よく考えてみると、全人類にとって欠かすことができない、そしてみんな大好きだろうアレの季節なのです。

 ♪もういくつ寝るとお正月〜、お正月が来たら初夢。そうです、今は眠りの季節、そして「ゆめ」の季節なのです!
 先月、そんな季節にぴったりの絵本がミシマ社から出ています!

9784911226124.jpg『ゆめがきました』三好愛(ミシマ社)

 それが三好愛さんの『ゆめがきました』
 ぜひ、ベッドで読んでほしいこの作品。まどろみながらどこか不思議な三好さんの世界にひたりたい大人の方にも、 一緒に楽しく眠りにつきたい親子の方にもおすすめです。

 この本ではタイトルの通り、いろんな「ゆめ」たちが眠る人たちのもとにやってきます。ふわふわしたり、つるっとしたり、思わず触れてみたくなるゆめたち。かわいかったり、癒されたり、ときに「一本取られた!」と笑いを呼んだり。たくさん出てくるどのゆめも魅力いっぱいです。


 本日は、「『一富士 二鷹 三なすび』より、このゆめが初夢に出てきてほしい!」という、推しのゆめをメンバーが選びました! ぜひプレゼンをお楽しみいただきながら、本を片手に「どこに出てくるんだ?」と目を凝らしながらお楽しみください!

編集・ノザキの推しゆめ

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奇妙なシステムでタレがかかっている、草餅みたいなゆめ。にも見えるし、プロペラ状の帽子を被っているようにも見える...。これはいったい?! とずーっと気になり続けて止まないところが推しです。

営業・ヤマダの推しゆめ

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「めずらしい のりもの」として登場するこのゆめ。こんないきものは見たことがないはずなのに、どこか懐かしいような、不思議な親しみやすさがあるところが好きです。もしかして、私の元にもやってきていたのでしょうか・・・!?

編集・スミの推しゆめ

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優しくて大きいところが大好きです。両手のかたちが大好きです。お風呂にいるところも最高・・・。この子を見るたび、どうしようもなく甘~い気持ちになります。ああ~、その手であたま優しく洗ってほしい~~。

営業・スガの推しゆめ

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ベッドでぐっすり眠る2人の姿を、まどの外からほかのゆめたちとやってきたきいろいゆめ。一瞬、「理科室にいそうだなぁ」と思ったのですが、実はある楽器なんです! ページをいったりきたりして、ようやく正体を突き止めた時の喜びと驚きを味わわせてくれるところが推しです。

仕掛け屋・ハセガワの推しゆめ

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ゆめなのに寝てる・・・。この子は何回か登場しますが、(私が知る限り)どのページでもふとんの中にいます。ゆめのところにゆめが来る、ってどんな感じなんでしょう?

おまけ

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はじめて読んだ時から気になってました。ちょいちょい出てくるあなた。勝手に「おじさん」と呼んでます。ノザキさんと私の推しです(←互いの推しだと知っていたので、譲り合った結果どちらもあげなかった)。(仕掛け屋・ハセガワより)


 あなたの「推し」はどのゆめでしょうか? 現在、未来屋書店高崎店さんで開催中の原画展では、すべての本文原画を展示しています! ぜひ、推しのゆめを原画でご覧ください!(原画展のバーチャルツアーをミシマガでご覧いただけます!)

 年末年始、忙しい方も、英気を養われる方も、ぜひ『ゆめがきました』と一緒にぐっすり眠って、最高の初夢をご覧になられるようお祈り申し上げます!

ゆめがきました

編集部からのお知らせ

【1/13火】三好愛『ゆめがきました』原画展@高崎

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 書籍の装画や『ざらざらをさわる』(晶文社)などのエッセイで人気のイラストレーター・三好愛さん初の絵本作品『ゆめがきました』が発売となりました。寝ているひとのところに「よぞらでゼリーをたべるゆめ」「ねことおんせんにいくゆめ」などの「ゆめ」がやってきて……。眠りにつくのが楽しくなるような、読み聞かせにもぴったりの絵本です。
そんな本書の発刊を記念して、群馬の高崎にて原画展を開催します! 今回の展示では、すべての本文原画を展示。ふしぎな「ゆめ」たちがつくりあげる世界に、どっぷりと浸ることができます。原画を観たあなたの元にも、きっと素敵な「ゆめ」がやってくる!? ご来場を心よりお待ちしております。

<会期>
2025年1月13日(月)まで
営業時間:10:00〜21:00
お問い合わせ:03-3724-5616(ミシマ社)

<会場>
未来屋書店 ⾼崎店・無印良品イオンモール高崎店=Open MUJI
〒370-3521
群馬県高崎市棟高町1400番地イオンモール高崎2F

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