第2回
手売りブックスのシールを貼りに行くの巻
2018.05.20更新
5月9日(水)午前10時20分。雨が降りそぼる中、北戸田駅に降り立ったホシノとノザキ。シナノ印刷のカワイさんと待ち合わせて向かったのは、22日(火)に発売となる「手売りブックスシリーズ」の製本を請け負ってくださっている新広社さんです。
印刷の色味の確認などで、印刷工場にうかがう機会は、これまでにも時々あったのですが、製本所にうかがったのは、今回がおそらく初めてでした。ではなぜ今回、お邪魔させていただいたかというと・・・手売りブックスにはシールを貼る、しかも本ごとにデザインが違ったり、配置が微妙だったりする、という工程があり、本当はミシマ社メンバー全員で貼る作業をしたいところだったのですが、我々が代表して体験することになったのでした。
ところで、書籍の製本が、どういう流れで行われているのか、なかなか普段知る機会がないと思いますので、まずは今回見せていただいた工程をダイジェストでお届けします。
・16ページで1折の本文(この時点では袋とじのような状態)が全折セットされた状態のものが、まずつくられます。
・機械を通して、表紙でくるみます。
・くるんだ後で、天・地・小口の3方をカットします。普段は機械で自動的にカットしますが、この日は、手動でカットする様子を見せてくださいました。
その後に、カバーや帯をかけたり、しおりや読者ハガキなどを挟み込む作業があって、私たちが普段手にする完成形に仕上がっていきます。
「手売りブックス」にはカバーと帯がありませんので、その代わりにいよいよここで、シール貼りの工程に入ります。現場では8人の女性たちが、流れ作業で、シール貼りと挟み込みを進めてくださっていました。
「手売りブックス」シリーズ共通のシールに記されている通り、まさに「手から手へ」本が渡されて作業が進む光景に、思わず見入っていたホシノ&ノザキ、そういえば自分たちも貼りに来たのだった・・・! と思い出し、いざ挑戦。
思いのほか、手元がブレて苦戦、まわりの皆さんに優しく教えてもらいつつ、なんとか任務完了です。
こうやって、たくさんの方の手から手へ、を経て、このあとさらに、本屋さんでもオリジナルのシールを貼っていただき、いよいよ週明け22日には、全国の書店の店頭に並びます。
読者の皆さんの「手」でぜひ、受け取っていただけたらと思います!