突然ですが、みなさんはどのように本と出会っていますか？
書店の店頭で偶然見かけて、友人におすすめされて、という出会い方のほかに、新聞・雑誌・SNS等に掲載された書評を読んで興味を惹かれて手に取る、という経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか。

書評で紹介されるということは、それだけその評者の方の心を動かし、多くの人に読んでほしいと思わせた名著だということです。特に新聞や雑誌の書評欄は、様々な分野の第一線で活躍する方や、記者の方など、普段から多くの書籍に接している方々が厳選して選んだ一冊と言えます。

そんな、書評に掲載された面白いこと間違いなしの本たちをが一堂に会したフェア、「書評でふりかえる」フェア2024を、全国各地の開催中です。

「書評でふりかえる」フェアとは？

未来屋書店高崎店さんでの展開の様子

「書評でふりかえる」フェアとは、今年で8回目を迎える、新聞書評や雑誌、SNSなどのメディアで紹介され、話題になったタイトルが書店さんに一挙に集結する出版社合同フェアです。

昨年までの参加出版社である朝日出版社・太田出版・共和国・ころから・左右社・晶文社・青土社・トランスビュー・フィルムアート社・平凡社・みすず書房・ライツ社（敬称略）という錚々たるメンバーに、今年はミシマ社も混ぜていただくことになったんです！

初参加で気合いの入っているミシマ社は、今年数々の書評が掲載されたこちらの4銘柄を出品しています。

ミシマ社の出品書籍

1.最相葉月（著）『母の最終講義』

今年1月に発刊した最相葉月さんのデビュー30周年記念エッセイ『母の最終講義』。
ノンフィクションライターとして多数の名作を世に送り出している最相さんは、執筆の傍ら、お母様の介護をされていました。そんな日々を振り返り「母からの最終講義だった」と語る最相さんの温かな語り口が魅力の上質なエッセイ集です。

本書がこの通り各所で話題となり、8月には最相さんの最初のエッセイ集『なんといふ空』の復刊にもつながりました。

2.青山ゆみこ（著）『元気じゃないけど、悪くない』

ライターの青山ゆみこさんが、愛猫との別れ、不安障害、めまい、酒や家族との関係・・・不調のどん底から、少しずつ「悪くない」と言える状態にまでなった日々を描いたエッセイ集『元気じゃないけど、悪くない』。

原因のわからない不調を無理に治そうと焦るのではなく、いかにうまく付き合っていくか考える、という視点がとても新しく、SNS上や様々な新聞等で話題となりました。

3.益田ミリ（著）『今日の人生3　いつもの場所で』

今年の4月に発刊した、益田ミリさんの大人気コミックエッセイ『今日の人生』シリーズの第3弾『今日の人生3　いつもの場所で』。2020年10月以降の日々が丁寧に描かれており、何気ない日常の尊さを改めて実感することのできる一冊です。

書評は、まだ世に知られていない一冊を紹介する、という意味合いも強いので、一般的にシリーズものの第2弾、第3弾は紹介されづらいと言われています。

そんななか、全国紙の読売新聞に書評が掲載されたのは大きな快挙です！

11月には、本シリーズのもうすぐ20万部突破を記念して『今日の人生 シリーズ3巻BOX』も発売しています。全国の一部書店さんのほか、ミシマ社のオンラインショップ「ミシマ社の本屋さんショップ」でも販売中です。ミシマ社の本屋さんショップ限定で、12/26（木）まで、ホリデーラッピングも承っています。年末年始のプレゼントにおすすめです！

4.岡真理・小山哲・藤原辰史（著）『中学生から知りたいパレスチナのこと』

昨年末から続くパレスチナへの侵攻をきっかけに、今年の7月に緊急発刊した岡真理さん・小山哲さん・藤原辰史さんの『中学生から知りたいパレスチナのこと』。

3名の先生方の魂のこもった対話を通じて、パレスチナ問題は自分ごととして捉えることができるような一冊です。

ちょうど先日、12/21（土）22（日）にも、東京新聞・中日新聞に書評が掲載されるなど、発刊から半年弱が経っても各所で話題となっています。侵攻から1年以上が経ち、未だ解決の糸口すら見つかっていない今だからこそ読みたい一冊です。

他の出版社の出品書籍も、今年を代表するような一冊や隠れた名著などが並び、とても見応えのあるフェアになっています。
こちらのページ（左右社公式note）に各社の銘柄一覧が掲載されていますので、ぜひそちらもご覧ください。

「書評でふりかえる」フェア　２０２４紹介ページ

開催店舗一覧

「書評でふりかえる」フェア２０２４は、下記店舗にて開催中です。終了時期等はお店により異なります。ご了承ください。

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