第2回
2018.05.31更新
5月も今日で最終日。今日も「みんなのミシマガジン」に訪れてくださり、ありがとうございます。みなさんにとっての5月はどんな1ヵ月でしたか? ミシマ社は、新刊の発売やイベント、嬉しいニュースも続々飛び込む、盛りだくさんな5月でした。「今月と来月」のコーナーでは、毎月の最後にミシマ社メンバーが今月を振り返り、そして来月に思いを馳せながらこれから起こるおもしろいことをお伝えしていきます。
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代表 三島邦弘の今月と来月
一ヶ月前は、「あっという間のひと月」と書きましたが、今月は、「キセキ」のようなひと月でした。これが偽らざる実感です。
越前で「紙の神様」に会いに行くところから始まった5月。(詳しくは「ヒゲのミシマン」をご覧くださいませ!)
その後、盛岡、秋田と東北に行くなどを経て、目からウロコというほかない経験をしました。いずれ、「ちゃぶ台」Vol.4で形にしてお伝えしますが、未来への視界がぱっと晴れわたりました。いま、私たちが立つこの時代は、確かに問題だらけではありますが、それを「今なら」次の時代へといい形で繋いでいくことができる。その最大の機会であり、最後の機会に自分たちはいる。そのことを秋田で痛感しました。
越前で感じた過去との繋がりが、秋田のお酒造りの方々との出会いと見事に重なったわけです。これは、ほんとうに「奇跡」のような出来事でした。
そして、『奇跡』という作品を撮られたことのある是枝監督が、カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞されました。これはまったく奇跡ではなく、必然だと断言できます。『万引き家族』は私も試写で拝見しましたが、とにかく圧巻でした。来週からの公開が待ち遠しいかぎりです。
そのおかげもありまして、この間、2回の増刷を決定しました。現在6刷!
来月は、江弘毅さんの『K氏の大阪弁ブンガク論』が出ます。江さんの食の本を読むと不思議と何を食べても「うまく」感じます。きっとそれは、「おいしい口」にこっちがなっているからでしょう。同じように、「おもろい目」になって文学を読んでしまう力が江さんのブンガク論にはあります。ほんま「おもろい」のでご期待くださいませ。
今月もありがとうございました。来月もどうぞよろしくお願いいたします。
ここからは、ミシマ社メンバーよりお届けします。
今月のこと〈渡辺、新居、田渕、岡田、野崎より〉
今月は、ミシマ社の本屋さんがとてもにぎやかでした。「かもがわおさんぽ展」の会場ということで、大型連休中と最後の週末もお店をオープン。ふだんよりも営業日数が多くなり、そのぶん、たくさんのお客さんとお目にかかることができました。遠方からの方も多くご来店いただき、遠くシアトルや韓国からのお客さんも。ほか、NHK京都放送局さんの取材を受けたり、ヨーロッパ企画さんの番組のロケが入ったり、てんやわんやでした。(渡辺佑一)
今月はなんといっても、是枝裕和監督のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞! お会いする書店員さんやみなさんから「おめでとうございます」と声をいただき、いやぁすごいのは是枝監督なんですけど・・・ありがたいことに本(『映画を撮りながら考えたこと』)もご注文たくさんいただいておりましてえへへと嬉しいミシマ社一同です。「万引き家族」公開は6月8日。たのしみ! そして今月は来月に刊行となる江弘毅さんの『K氏の大阪弁ブンガク論』の入稿作業で、大阪弁に関係する資料をやまほど集めました。いやはや、全部おもろくってついつい目移りしてしまうわ〜。こちらもお楽しみに!(新居未希)
今月は手売りブックス5冊が同時刊行。本屋さんによって全然違う一冊になるのが面白いシリーズです。お気に入りの本屋さんでお買いもとめくださいませ! また、今月4月下旬から始まった『今日の人生』おさんぽ展が終了しました。展示の撤収時、開催店舗であるモリカゲシャツさんのシャツを買っちゃいました。服を着るのが楽しみになる感覚、なんだか久々な気がします。(田渕洋二郎)
現在、『映画を撮りながら考えたこと』の出荷作業真っ只中です。5月はいつもに増して出荷の嵐となりました。5月上旬は『上を向いてアルコール』の出荷の波が来たと思ったら、下旬は是枝監督の「万引き家族」がパルムドール受賞の『映画を撮りながら考えたこと』の注文FAXがわんさか届くように。伝票作成が追い付かない状況です。ですが、今読むべきこの一冊を、いろんな方に手に取ってもらえるよう、来月も伝票作成に励みます。(岡田千聖)
「手売りブックス」がついに店頭に並びはじめた5月。製本所で表紙のシールが貼られる現場を見学し、デザインを手がけてくださった名久井直子さんにシリーズへの思いをうかがい、そして本屋さんに並ぶ鮮やかな黄色の本たちを目にしました。ずっと手元に置いておきたくなる本だなあと思いながら、眺めたり、匂いを嗅いだり、なでたり、読んだりしています。(野崎敬乃)
来月のこと〈星野、長谷川、池畑、鳥居より〉
来月・・・と考えてみて気づきましたが、なんと半年が終わりますね。おそろしい。来月は、今月発刊した「手売りブックスシリーズ」のイベントが全国で目白押し、そして新刊として、江弘毅さんの『K氏の大阪弁ブンガク論』が発売になります。関西人が多いミシマ社の中で、私は関西弁話者ではないのですが、K氏の話はものすごく面白く、大阪・関西ということを超えて、人と人が接する上での大事なことが綴られている一冊です。発売は20日頃。乞うご期待です。(星野友里)
来月はイベントだらけ。ほぼ毎週、どこかで、なにかしら、やります。「手売りブックス」は私たちが本当に手売りします。おむすびもにぎっちゃいます。ミシマ社ホームページやツイッターなどでお知らせしていきますので、ぜひ遊びにきてください~。来月は、ミシマ社祭りだ!!(あと、ミシマ、アライ、イケハタ、トリイがお誕生日なので、見かけたら、おめでとうって言ってあげてください。)(長谷川実央)
6月、仙台ではなんと3週連続で佐藤ジュンコさんのサイン会があります。6/2(土)はあゆみBOOKS仙台一番町店さん、6/10(日)はくまざわ書店エスパル仙台店さん、6/17(日)は八文字屋書店セルバ店さんです(詳細はこちら)。「手売りブックス」ならではのちょっと変わった仕掛けを佐藤さんや書店員さんと考えましたので、ぜひお楽しみいただけるとうれしいです。ぜひぜひお立ち寄りくださいませ!(手売りすべく、どこかの回でイケハタとホシノが出没するかも...?)(池畑索季)
6月はイベントが盛りだくさんです。今カレンダーをざっと見ただけで10はあります。全部をここでは紹介できないのでミシマ社ニュースページをぜひご覧ください。これから日々いろんなニュースが飛び交うことと思います。盆と正月と誕生日とクリスマスとハロウィンと清明祭と地蔵盆と団戰と寮祭と交換戰が一気にきた、みたいな感じでしょうか。鼻息が荒くなっちゃいそうですね。こわ。全てを終えたら夏が来ます。夏が好きです。(鳥居貴彦)