第13回
群馬の真下さん
2022.07.24更新
こんにちは。本日のミシマガは、全国にいらっしゃるミシマ社サポーターさんをご紹介する「ミシマ社サポーター名鑑」をお届けします。
第13回となる今回は、ミシマ社にいつもいろんな差し入れをくださるましもむつこさん。畑で収穫されたものを差し入れくださるのですが、それ以外にも図書館で読み聞かせをされている情報が入ってきたり、ミシマガジンの誤字を数多く拾ってくださったり、その活動の幅広さに「ましもさんって一体何者?!」と思ったミシマ社メンバーは、この機会にサポーター名鑑にご登場をお願いしました。
サポーターNo.441 ましもむつこさん(群馬県)
群馬県太田市在住のましもむつこと申します。
野良仕事に食い込まれていますが、本業はイラスト描き(のはず)。夫の「キャラもので当てて、ラクさせてね~」の願いもむなしく、結婚後は絶賛開店休業中。のところへ、大昔の学生寮生活で仲良くなった友人から依頼が舞い込みました。アナログカードゲームに使いたいので、いろんなシチュエーションで100枚描いてくれないかな、が始まりでした。なんでまたワタシ? と訊けば、寄せ集めでは、たとえそれがフリー素材でも統一感がないんだとかで。なるほど。
ゲームといっても、ワークショップデザイナーである友人夫妻の目的は、コミュニケーションを円滑にすること。だれかと仲良くなることがわけもなく好きなのと、数十年来の友の頼みとあって制作の裏方を楽しくやっています。作画に細かい注文をつけず、気長に入稿を待ってくれるので、イラストはイラストとしての展開を自由に想像して描いています。「ふりだし」から「あがり」まで連続性や、お題からハズレない範囲の遊び、自分がカードをめくるとしたら? など想像してみたり。
カードの下絵やスケッチなど
ゲームの詳細についてはこちら
ミシマ社との出会いは、内田樹先生の著者「『おじさん』的思考」を偶然読み、ご本人には無断で弟子入りした延長にあります。この機会にと15年ぶりに再読したら、どこに衝撃を受けたのか見当がつかないまま読了。とほほ。 とはいえ、タツラーをやめる気はありませんっ! 若者のやることは無条件で応援しなさ~い、とのウチダ師匠のススメに従い、当初、金は出しても口出さず。のサポーターだったはずが、過去の職業癖が抜けず、たのまれてもいないのに文字の誤変換を(発見してしまうんです)こそっと伝える屋根裏の小姑。
写真植字を印画紙に現像し、版下にピンセットで切り貼りする、という今では絶滅した職人的工程があった時代、地元の小さな商業デザイン事務所で働いており、1文字の誤植がどんな結果になるかを経験したから、でしょうか。高校生で覚えたプリントごっこは、理想科学さんが製造中止されるまで自宅印刷工房で愛用しました。振り返ると、まるで化石時代の残党のようですね。
小学校の朝時間に、週一回の読み聞かせ活動も「さそわれたら断らない」(正確には、頼まれたら断らない、ですが)ウチダ師匠の教えを守って、自分の子が入学した13年前から。
そして、学区内にある某私立幼稚園の「えほんコーナー」の番人は6年目に入りました。
動機は、小学校の読み聞かせボランティアに保護者さんのスカウトが年々困難になったこと。ならば幼稚園時代から種まきだ! の思いつきと勢いで、園長先生にお願いして。
幼稚園えほんコーナーの一画に、ダンボールで自作した「としょかんから借りた本です」の本置き場
ですが、共働きが主流の時代の変化には抗えず、しかも園の日常は(私の勝手な)想像とはちがっていて、こんなはずでは?? と思いながらも、とりあえず、専任者のいない本棚のホコリを払って、整理整頓を。でもそれがキッカケで、本が並んでいても物置き同然だった一角も、あやしげなオバサンが定期的に居れば、子どもたちは「なにしてるの~」と関心をもってくれるように。なかには毎回律儀に「ありがとう~」など声をかけてくれる子もいて、うれしくなります。
当初は子どもたちに読み聞かせの時間もいただけましたが、コロナ禍で、部外者の私には禁じ手になり、現在はもっぱら、市立図書館からの団体貸出(一回50冊まで1ヵ月可)制度を利用して、季節の行事予定やクラスのブームなどの先生方の御用聞きになり、絵本や最新の図鑑など資料を借りてくることがメインになっています。園にリストを提出し、ときどき希望の本の購入も出来るようになりました。この分野のお師匠(?)は、財)東京子ども図書館(東京都中野区)刊行の資料はじめ、読み聞かせ仲間との情報交換です。子どもたちと毎日過ごす先生の個性や好みも考慮して、おすすめした絵本が喜ばれたり、タイムリーだったわぁ~などの感想をいただくと、これでいいんだなと思います。
あら。ここでもサポーター?!
ジャガイモ畑です
特典でいただいたオリジナルカレンダー、農作業日誌に大活躍。この4コママンガで、差し入れしてもいいのか! と発見しちゃったのです。
(※みっちり書き込んでいただきありがとうございます! 編集部より)