第2回
竹尾 淀屋橋見本帖&クリープハイプ 日本武道館公演
2018.05.12更新
どうも、ミシマンです。今回は、紙の専門商社・竹尾が先月4月7日にオープンした店舗「淀屋橋見本帖」に、ミシマ社にお手伝いしに来てくれている大学生デッチの二人(クニシマさん、イマイくん)と一緒に遊びに行ってきたよ。
なんだかオシャレな様子に、一同ドキドキ・・・
こんにちは〜
・・・とにかくオシャレな店内ですね!
ここに飾ってある8色の紙、素敵な色ですね(近くに寄って、表面の凹凸やその手触りをたしかめる)。うわ、これ全部違う紙なんだ。
この8色の紙は、淀屋橋見本帖のイメージを表したものみたいだよ。二人とも、そもそも紙の専門商社ってどんなことをしているか知ってる?
いやー、まったく知りません。
そうだよね。紙は、実は紙を作っている大元の製紙会社からは直接買えないんだ。竹尾のような紙の専門商社が、実際に紙を使いたい利用者(印刷会社や企業など)との橋渡しをしているんだよね。竹尾では、9,000種類ほどの紙を扱っているそうだよ。
え、紙の種類って9,000種もあるんですか!? その中から「こんな紙がほしい」という要望に合わせて選んで、製紙会社と各業界のお客さんとの架け橋をしてるんだ・・・。スケールの大きい仕事だなぁ。
じゃじゃーん。これが、竹尾で扱っている紙の見本だよ。
わー、色の並びだけでも目が楽しいですね! ざらつきの感触も、表面の雰囲気も、しっかりと見てみると十人十色でおもしろい。
この紙見本を見ながら、紙を選ぶことができるんだ。ここにある紙のサンプルを買うこともできるんだって(1回に買えるのは1種類3枚まで)。さすがに9,000種類を置くことは難しいから、淀屋橋見本帖では4,600種類の紙を取り扱っているそうだよ。
デザイナーさんは、ここで注文することもできるよ。個人で紙がたくさんほしい、という人にはtakeopaper.comがオススメ。好きな用紙を好きなサイズに切って、自宅まで届けてくれるんだよ。
へえ〜、知らなかった。
ここはアーカイヴ・コーナー。
過去に有名なデザイナーさんと製作した紙見本帳や、海外の紙見本など貴重な資料が置いてありまますね。見本というよりビジュアルブックのようにカッコ良いものばかり・・・
竹尾の会社の歴史など、ほかでは見られない資料がここだけで見られたりするんだって。
入り口のすぐそばにあるこれは・・・
大きな機械。なんだろう?
これは、活版印刷機だね! 「CAPPAN STUDIO」という活版印刷の工房が併設されてるんだって。土日に来たら、ここで名刺を刷ったりしているところが見られるよ。ショップカードやハガキ、封筒の名入れなんかも行なっているんだって。入り口にあるこのマークも、全部活版で刷っているそう。こだわりがすごいね!
ここにある、これは・・・グッズでしょうか?
CAPPAN STUDIOと竹尾がコラボレーションして作っているカレンダーや、竹尾で扱っている紙を使ったノートなどのグッズも販売しているんだって。右手にあるファイルは、紙を使って作った淀屋橋見本帖限定品だそうだよ。
紙の缶バッジもあるんですね。素敵!
このブルーの紙は色上質といって、そんなに高くない紙を使っているそうなんだけど、なんだかとっても上品に見えるねえ。
デザインや見せ方で、こんなに紙の印象を変えることができるんですね! 紙の種類と特徴をよく知っているだけじゃなく、どのように使えばその紙の良さを最大限引き出せるかを知っていることが「紙について詳しい」ということなのかも・・・。
デザイナーさんやメーカーさんをはじめ、美大や建築を学んでいる学生さんなどもよく訪れるそう。淀屋橋の駅からすぐ近くなので、紙のことを知りたいな〜という方はぜひ、気軽に足を運んでみてほしいな!
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<デッチ二人の感想>
どっしりと高くそびえる紙専用の棚や、ピカピカ光るショーケース、活版印刷で刷られた看板など。内装を見に来る人も多いほどデザイン性の高い店内を改めて見回して、この空間はオシャレの一言ではとても片付けられないと思いました。紙のプロとしてのデザインへの意識の高さや、120年近くという長い歴史の誇りが店内に滲み出でいると感じました。そこにあるのは竹尾という会社の風格でした。
実際に見本帖を訪ねて触れることによって初めて気づく紙の存在感がありました。紙の世界の広さと奥深さも少し、知ることができました。紙初心者でもとっても楽しかったです! また訪ねたいと思いました。
いろいろ店内を巡っているうちに、お店の後方の棚の方を見て、あの中の一つ一つにも違った顔をもつ紙たちがきちんとしまわれているのだろうと思いはじめ、そうすると、なんとなく、静かに紙を管理している在庫棚の方にも興味を惹かれるようになっていきました。引き出しを開けるまで中身はいっさい見えず、1つ1つの引き出しのC-04-09のような分類も色などとは関係ないという、その謎っぽい雰囲気にも惹かれました。それでいて美しいあの場所で、様々な商品の完成形を想像するデザイナーさんたちが想像されて、とても羨ましかったです!
イマイくんが言う、後ろの棚
竹尾 淀屋橋見本帖
■所在地:〒541-0042
大阪府大阪市中央区今橋4-1-1 淀屋橋odona1F
■TEL:06-6232-2240
■営業時間:11:00-20:00(不定休、淀屋橋odonaに準ずる)
■取扱品目:
・全判4切サイズのファインペーパー 約270銘柄4,600商品
※1商品につき4切サイズ各3枚までご購入可(全紙、断裁のご注文はウェブストアをご利用ください)
・竹尾デザイン封筒、その他各種紙製品
クリエイティブディレクション: UMA/design farm
インテリアデザイン: TERUHIRO YANAGIHARA/ STUDIO
そしてミシマン、
昨日5月11日にクリープハイプ日本武道館公演「クリープハイプのすべて」に行ってきました!
大観衆のなか、ミシマンも歌って叫んで楽しんできたよ! いや〜温かい空気に包まれて、素晴らしいライブだったなあ。そしてなんとこんな重大発表も!
クリープハイプ 2年ぶりのアルバム9月発売決定! 10月から全国ツアーも開催決定!
クリープハイプのフロントマン、尾崎世界観さんがミシマガに登場してくださったこちらの記事も、ぜひご覧ください。
■ミシマンが訊く! 第1回 尾崎世界観×寄藤文平 いま、表現者であるということ(1)
■ミシマンが訊く! 第1回 尾崎世界観×寄藤文平 いま、表現者であるということ(2)