第2回
新生児を迎える、ニシ家の陣容をご紹介します。
2021.06.18更新
出産が予定日(6月15日)より少し早くなるかも、とお医者さんに言われてソワソワしているニシ家です。3回目でもこのソワソワ感は変わりません。とはいえ、慣れというわけでもないのですが、どこか緊張感が抜けているのも確かで、5月末くらいから、いつ出産となってもいいように入院生活のための準備をあらかじめしておいてくださいね、と言われているのですが、妻は「わかってるんだけどね~、なかなかね~」と準備が進みません。身体が重いとか脚がむくんで痛いとか妊婦は本当に大変です。横で見ていても辛そう。
でも、第一子のときはその「しんどさ」がなかなか理解できなかったのを覚えています。身体が重いと言ったって、自分の身体なんだから動くでしょ、とか、むくんでるって、ちょっと脚が太くなってるだけなんじゃないの、などなど、今思えば無神経かつ失礼なことを思っていました。ごめんなさい。5年さかのぼって謝ります。
ともあれ、2人の男の子と格闘したり頬ずりしたりしながらの出産準備はなかなか大変なようです。
さて、3人目の男子(たぶん)を迎える我が家の陣容をご紹介しましょう。
まず、妻の香(キョウ)さん。私より13歳年下の36歳。美人です。と私は思っています、当然。料理が上手で何事も手を抜かず一生懸命。基本的には優しいんですが、青春時代を羽曳野で過ごすことで身に着けたのかもしれない迫力ある感情表現で、私が圧倒されることもたまに(ええ、たまにです)あります。
キョウさんは友達を作るのも上手で、マンションの中でも幼稚園の保護者の仲間でも垣根なくワイワイ話していますし、ご近所のおばあちゃんの家に子どもを連れて遊びに行ったり、別のお宅からは庭に咲いたバラをもらってきたりして、いつの間にそんなに仲良くなったん? とびっくりさせられることも。
そんな陽気なキョウさんですが、妊娠すると毎回つわりがかなりひどく、3回とも共通してご飯を炊く匂いがダメという定番は当たり前で、それに加えて1人目のときはパンケーキやマフィンしか食べられない、2人目のときは塩コショウで焼いたお肉しか食べられない、そして今回はローストビーフをひたすら食べる、というまあまあお金のかかるつわりでした。ローストビーフは買うとそれなりのお値段なので、塊のお肉を安く買ってきて、私が夜な夜なフライパンとオーブンを使って焼いていました。おかげでほとんど料理ができないのにローストビーフだけは上手く焼けるようになりました。
いよいよ妊娠もファイナルステージ、大きなお腹で家事、育児に奮闘しています。
長男、たすく。4歳9カ月。幼稚園の年中組。何にでも興味を持って、なんで? なんで? を連発する「なんで期」を
「夜はなんで暗いの?」
「お日様が隠れちゃうからだよ」
「なんで隠れるの?」
「うーん、地球が丸くってクルクル回ってるから、、、(いや、この筋は無理やな)
もとい、もう晩ご飯食べてお風呂入る時間やでって、お日様が教えてくれてるんちゃうか?」
「なんで暗くなって教えてくれるの?」
「う」
みたいなやり取りを日々、繰り返しています。私も職業柄、「知らんがな」で済ませたくないので、できうる限り「なんで?」に応えていたら、なんでラリーが長くなってきているようで、妻から「パパが答えすぎるから私も受け答えが大変やわ」と軽く非難されています。
ここまで戦隊モノにも鬼滅の刃にもほぼ脇目もふらず、鉄道にぞっこん。素人には全部同じアズキ色の電車にしか見えない阪急電車も、たすくにかかれば
「9000系!パンタグラフがシングルアームや!」
「6000系や。ライトが丸形やね」
「8000系のモーターの音はこんなんやで、聞いて! ウイーン、ウイーン、ウイーーーーン(けっこう似ている)」
そのほか、JR在来線の車両にも造詣が深いです。新快速車両に使われる223系がお気に入りです。
ちなみに最近は自動車にも興味を示していて、これまた素人には同じにしか見えないミニバンが通るたびに「ノア!」「ボクシー!」「セレナe-Power!」「アルファード! ハイブリッドや! 音が違う!」と大声で指さし呼称。うちの車はミニバンではないのになぜそこだけやたら詳しくなったのかは不明ですが、幼稚園の行きかえりが楽しそうです。
次男、さとる。2歳8カ月。この5月から幼稚園の満3歳児クラスに通い始めました。お兄ちゃんと2歳差があり、お兄ちゃんが平均よりちょっと大きめ、さとるは平均よりやや小さめで、見た目にもけっこう体格差があるのですが、負けずに兄ちゃんとおもちゃの取り合いをしています。泣き声が大きくて、大きな目からぽろぽろと涙を流します。
どうもいわゆる「いやいや期」の真っただ中のようで、ことあるごとに「しない!」「行かない!」「着替えない!」「もうおうち帰る!」を次々繰り出してきます。おもちゃや絵本を親が片付けた後になって「さとるがしたかったー!」と言い出したり、コップにお茶を入れてやったあとで「自分で入れたかった!」とごねる「遡り要求」はなかなか難儀で、朝ごはんの用意をしているときに親が卵をボールに割ると、「さとるが割りたかった!」と言い出すこともあります。朝の忙しいときにこれはなかなかたいへんです。ちなみに妻は「もう割ったもん。無理無理。」といなし、私の場合は、揉めて機嫌をを損ねてもたいへんだし、卵を割る経験もそれはそれで大切だろうと「はいはい」と卵を割らせてやります(私が割るのに手を添える程度ですが満足そうです)。当然、オムレツのサイズはちょっと大きくなります。妻からはひと言、「甘い」と言われます。
次男さとるは、この春までは、兄とのママの取り合いに全集中していたのですが、幼稚園に通うようになってずいぶん様子が変わりました。ママの脚にずっとコアラのようにしがみついていたのが、兄とご機嫌におもちゃで遊んだり、ひとり遊びをしたりする時間も増えました。夜中に目覚めることも減ったので、しっかり遊んで心地よい疲れで深く眠っているのだと思います。幼稚園への通園でちょっとは変わるかなと思っていましたが、予想を超える変化で、両親そろってあんぐり口を開けて驚いています。ありがとう幼稚園。ありがとう幼稚園の先生。
とまあ、こんな感じです。ここにもう一人加わることになります。長兄にはどんな変化があるでしょうか。次兄、というか兄になる次男はどんな「兄貴顔」を見せてくれるでしょうか。個人的には次男さとるの変化に大いに注目しています。赤ちゃん返りするんじゃないぞ!