絵本を編集するということ、教えてください。(2)

第1回

絵本を編集するということ、教えてください。(2)

2019.03.18更新

 こんにちは。京都オフィスの野崎です。今日のミシマガは昨日に引き続き、新連載「教えてください。」第1回目の後編をお届けします。絵本編集者として活躍する、野分編集室の筒井大介さんに、編集された絵本のこと、影響を受けた絵本のこと、伺ってきました。

(聞き手・構成:野﨑敬乃、構成補助:山﨑詩央)

◾️前編はこちら

震災以後の絵本のこと

―― 2019年3月6日に『あの日からの或る日の絵とことば』(創元社)が発売になりました。3.11の震災をめぐって、32人の絵本作家による絵とエッセイが収録されています。筒井さんはこの本の編者として参加されていますが、震災の前後で出た絵本について、どんなことを感じますか?

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『あの日からの或る日の絵とことば』筒井大介編(創元社)

筒井 2011年の震災以降、出る絵本の傾向が変わったように感じています。今までだったらこれ出せないだろうなっていう絵本が結構出るようになったんです。

 たとえば、震災後の絵本の象徴的なものとして、2011年10月に発刊された岩崎書店の『怪談えほん』っていうシリーズがあります。いわゆる怪談の絵本は他にもたくさんありますけど、これまでは「怖いけど、どこかかわいさもある」という感じのものが主流だったんです。でも『怪談えほん』のシリーズは、たとえばテキストを京極夏彦さんとか宮部みゆきさんとか小野不由美さんとかが書いていて、絵も一流の人たちが全く手加減せずに怖い絵を描いています。話も絵も本気なんです。本気で怖がらせてくる。それが熱狂的に支持されています。企画自体は震災以前からされてたと思うんですけど、あのタイミングで出たからこそ、すごく受け入れられたんだと思いますね。

―― なるほど。

筒井 それと僕は、ミロコマチコさんの『オオカミがとぶひ』(2012年、イースト・プレス)っていう最初の絵本を担当しましたけど、ミロコさんの絵って、昔だったら強すぎる、怖いって言われて多分企画が通ってなかったと思うんです。仮に通ったとしても、あんまり売れなかったかもしれない。でもいざ絵本を出してみると、賞を受賞して、「情熱大陸」にも出て、あっというまにスターになりましたけど、ああいう受け入れ方をするのも、やっぱり昔はなかったと思うんですよね。明らかに変わってきたなっていう感覚があります。

求められる「強さ」が変わってきている

筒井 僕が編集者になった頃は「死」をテーマにしているだけで忌避されるというか、そういう雰囲気があったんですけど、今は全然そういうことはなくなって、「生命力」だったり「命」がテーマの絵本って確実に増えてますよね。それってなんなんだろうなって思うときに、僕はやっぱり背景には、3.11の震災が関係してるんじゃないかと思っているんです。

 それと、明確に理由はわからないですけど、面白いとか、怖いとか、楽しいとか、表現に対する「閾値」が確実に上がってしまった感じもあって。ちょっとやそっとじゃ怖くないし、笑えないし、美しく感じない。クオリティの問題ではなくて、強さだと思うんですけど、求められるハードルみたいなものは上がっている気がします。それは3.11後の絵本の特徴のひとつだと思っていて、書く側の意識もそうだし、受け入れる側の意識も何か変わったんだろうなっていう。そこを考えずには、今の絵本とこれからの絵本は語ることはできないし、作っていくこともできないんじゃないのかっていうふうには思いますね。

―― この本に収録された筒井さんの文章の中で、「被災者とは言えない、でも何も被っていないとは言えない、どちらでもない人々の物語から見えてくるものがあるのではないか」という言葉にすごく共感しました。

筒井 やっぱり、この企画を考えてつくるってなったときに、ちょっと迷いはありました。被災者では絶対にないので、こういう本つくってもいいのかなって思いながら、でも必要だろうっていう風に思ってやることにしたんですけど。

 当時も今もそうですけど、親しい作家さんとでも友達とでも震災とか、あの時期とか、今、震災をどう思うかっていうすごい個人的な心のうちの話は意外としないんですよね。原発反対とかそういうおっきいスローガンみたいなことは話すし、絵本作家が中心になってチャリティー展やったりとか、そういう動きはたくさんありましたけど、もっと心の内。個人的な、ささいな気持ちっていうところについては実はみんな話さないままでいて。こういうのをもっとどんどん話して、かつ形にして残すっていうのが、おっきいスローガンを言うのと同時に必要なことなんじゃないのかなって思ったんです。あれから8年が経ちましたけど、もっと個人的な思いっていうのをなるべく形にして残していく方が、もしかしたらそういうものの方が、心に響く場合もあるかもしれないですよね。あと単純に、自分の心のうちを話したり、近しい人の気持ちを聞いてみたら、もしかしたらほんの少しだけでも楽になるかも知れないと思ったりもしています。

―― 今回参加された作家の方々は、企画に対してどういう反応をされたんでしょうか。

筒井 まさに当事者ではない人がほとんどだったので、自分なんかがそれについて書いていいのかとか、自分がそれを書くことに意味はあるのかとか、そんなの書いてどうなるのかとか、そういう気持ちがあって迷う人は結構いたと思いますね。やっぱり、デリケートな依頼ではあるので、ちゃんと自分もそこに向き合って書いたものを示さないと、説得力ないだろうと思って、まえがきの文章を企画書と一緒にお送りして読んでもらいました。それを読んで、まぁこういうことならなんか書けるかもしれないっていってくれる人もいましたね。

―― 発刊のタイミングも結構重要ですよね。

筒井 そうですね。普通こういう企画って10年目とかでやられることが多いですよね。実際そういう声もあったんですけど、10年とかの区切りでやるとセレモニー的になっちゃいますよね。記念みたいな。じゃなくて、8年とか中途半端な時期に出すっていうのが、あの日から常に地続きだっていうことを示せるし、この企画趣旨とも合う気がしたので、このタイミングで出せてよかったなと思ってます。

本ができあがるまでの紆余曲折:『やましたくんはしゃべらない』

―― 筒井さんが編集された他の本についても教えてください。最近でいうと、この本。かなり話題になっていますね。

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『やましたくんはしゃべらない』山下賢二・作/中田いくみ・絵(岩崎書店)

筒井 この話の元になっているのは、山下賢二さんの『ガケ書房の頃』(夏葉社)に収録されていた最初から2個目のエピソードなんですけど、9年間もしゃべらなかったってすごい話やなと思って。これ本当なんかなと思って、山下さんに「これ本当? って聞いたら「ほんまやって言うから、「これ、絵本になると思いますけどね」って話してはじまった絵本ですね。

 これは結構びっくりした話で、そんなに長い間しゃべらないって、普通いじめられてもおかしくない状況ですよね。中身は明るいとか、運動神経がいいとか、もちろんそういう本人の恵まれた面は多分にあったと思うんですけど、にしても周りがいいなぁ思って。ちょっと変な子を、あいつはこういうやつやからって周りが認めていて、普通に山下くんがあのまま存在できている状態っていうのがいいなと思ったんです。そこですね。エピソードの面白さもそうですけど、そこがよくて、これで絵本作りたいなぁって思いました。

―― 絵本を作りましょうって伝えたときに山下さんはどういう反応だったんですか。

筒井 どうやったかな。「ほんまにそんなんできんの?みたいな感じでしたね。そんなことをいわれるとは夢にも思ってなかったらしいので。

 この本は、クラスメイトの目線を通して話が進んでいくんですけど、最初しばらく山下さんとやりとりしてたテキストは、山下くんの独白、心の声で進んでいくやつだったんです。まぁ、悪くないんだけど、何かが引っかかって。「しゃべらないっていってるのに読んだ印象は山下くんがものすごく饒舌なんですよ。心の中でしゃべりまくってる。心情を全部言葉で説明するとずっと答えをいっているような状態なので、読者が入り込む余地がない。これはちょっとよくないなっていう風になって、第三者の目線を導入してみようかということになって、そこで初めてクラスメイトの高橋さんが登場したんです。やっぱりしゃべらない感じを、最後に返事をする場面まで守っていてほしいと思ったので。そうすると周りの子の目線で話を進めるしかないかなぁっていう。

―― 見事ですね。最後の山下くんの「はい」っていう台詞、見えにくいですよね。

筒井 そうなんですよ。これはデザイナーさんがうまく内容を理解してくれて。一瞬、見逃しかねないですよね。

 実はこの本は他にもいろいろ小技を使っていて、たとえば本文の手書き文字は登場人物の小学6年生の女の子が書きそうな字がよくて、岩崎書店の担当者に相談したんですよ。そしたら同僚の娘さんが当時中学校2年生で、その子に書いてもらったんです。テキストがあとから変わる可能性もあったので、その時に決まってた台詞以外に五十音を書いてもらってフォント化しました。あとで付け加えた台詞とかがあって。ここの「山下くん、やっぱりおかあさんとはしゃべるのかな」とかもラフの時は気にならなかったけど、レイアウトで見るとなんかここにほしいなって思って考えた台詞なのでそのフォントを使って入れてます。

―― 手書き文字をフォント化して残しておくって妙案ですね。

筒井 あると便利だろうなって。もう一回書いてって言えないですよね。書いてくれたとしても、急いでくれとは言えないじゃないですか。その前に、テキストをいろいろ変えたり加えたりする事態があるだろうなと思ったので依頼の時点で対策を・・・。

―― いやぁー。すごいことを聞きました。面白いです。一度本が出来上がってしまうと、こういう制作過程のことって知り得ないですもんね。

筒井 これは結構、いろんな過程を経て作られてるので、裏側の話をすると面白いですね。

一冊に作家の異なる画風を織り交ぜる:『えとえとがっせん』

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『えとえとがっせん』石黒亜矢子(WAVE出版)

筒井 次はこれいってみましょうか。石黒亜矢子さんの『えとえとがっせん』(WAVE出版)、2016年につくった本です。この話には元ネタがあって、室町時代前期に成立したと言われている「十二類絵巻」という絵巻物がベースになってるんです。内容はかなり変えてますけど、十二支とそれ以外の動物たちが戦う話っていうのが石黒さんに合うかなと思って。

 石黒さんって急激に人気が出たので、絵本のお仕事をご一緒したいなと思いつつ、普通に絵本つくりましょうとかだと、いつになるかわからないなと思ったので、依頼する時点でこういうのをベースに作ってみませんかって連絡したら、十二支描いてみたいとずっと思ってたからやってみたいですっていう風になってトントン拍子に進んだやつですね。

―― わー、動物たち、かわいいですね。

筒井 石黒さんって激しくてかっこいい絵と、ゆるくて漫画っぽい絵と両方あるんですけど、この絵本の時は、かっこいいサイドとゆるいサイド、両方あるといいなって思ったんです。そういうのが石黒さんの持ち味のひとつなので、両方の要素を、極端であればあるほど面白いだろうって思って。十二支は強くかっこよく描いてもらって、それ以外の動物はゆるく描いてもらいました。

―― たしかに、ここまで極端に絵のテンションが違うのは新鮮です。

筒井 途中、十二支とほかの動物がラップで最初対決するところがあるんです。元の絵巻物の設定では、十二支たちが歌合で対決するんですね。歌合っていうのは、短歌を詠みあって、優劣を判定してっていうのをやるんですけど。せっかく元ネタがあるものを絵本にするなら、その要素を入れときたいなと思って。でも今歌合しても面白くないし、今だったら何がいいだろうって考えたときに、ちょっと違うけど、ラップで対決するのが近いかもしれないって思いついて。石黒さんにラップ入れませんかって仮のリリックを書いて送ってみたら、ノリノリでこの場面を描いてくれたんです。

―― はははは。

筒井 最後まで読むとわかりますけど、この話は冴えないっていうかね、ダメな山の獣たちが、威張ってる偉い十二支のやつらに戦いを挑んで、最終的には勝つんですけど、お前らが十二支代わりにやれっていわれたら断るんです。それもいいなぁと思っていて。なんかこう、権威に楯突いてコケにして。で、戦って、勝って。でも、自分らは権威にならないっていうところがいいなぁって。これは何も考えずに楽しんでもらったらいい絵本ですけど、今嫌な世の中だから、こういう庶民が偉いやつらをやっつけて、でも自分らは偉くならないっていうね。そういうの、いいなぁと思ってます。

色を実現する:『オレときいろ』

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『オレときいろ』ミロコマチコ(イースト・プレス)

―― この本は色が本当に美しいですね・・・。

筒井 そうですね。ラフを見た時点で、本描きでは普通には出せない色になるだろうなって思ったので。デザインは印刷にものすごく詳しい人、インクのことから相談できる人がいいなと思って、それで大島依提亜さんにお願いしました。

 原画がかなり輝いてる感じだったので、依提亜さんと図書印刷のプリンティングディレクターの佐野正幸さんのご提案で、その黄色を再現するにはこのインクがいいって。TOKAサターンイエローっていうインクを使ってますね。かつ、実は全ページ5色刷りなんです。青紫とか、濃いオレンジ色の部分が、普通のマゼンダだとなかなか再現できなくて。で、マゼンダの中に蛍光ピンクを半分加えた状態で色校出しても、ちょっと微妙だったんです。それで、マゼンタとは別に完全にプラス一色蛍光ピンクを入れることで、鮮やかな色が出てます。なので、ちょっと贅沢な一冊です。みんな色にびっくりしてくれるので、ちょっとお金かけても、そういう風にした甲斐はありましたね。

―― 今、私、ハッとしました。どうしても普段の本づくりでは、本文は基本白黒なので、色に対しての意識があまりにもなかったです。当然ですが絵本は色がかなり重要になるんですね。

筒井 そうですね。絵本はそこにかなりこだわるので、色校も3校までとったりとかは普通です。普段一般書を作っている版元が、絵本を作りたいと思って見積もりをとるときに、色校をとる回数に驚かれるんですけど。絵本をやるんだったらそこをケチらないほうがいいだろうなぁと思いますね。本当に色が命。

 これはミロコさんが思う、春の息吹というか、命の蠢きとその爆発を黄色で表現してるんですけど、この本を普通にCMYKでやってたら、全然違う絵本になっただろうし、もしかしたら、そこまで売れなかったかもしれない。コストももちろんとても大切だけど、わざわざ紙の本を作るのであれば、きちんと紙の本なりの魅力を追求したいですよね。印刷はその大きな要素の一つだと思います。

ずっと心にある長新太さんの絵本

―― 最後に、筒井さんの大事な一冊を教えてください。

筒井 長新太さんの本を一番最初に見たのはすでに話した『あかいはなとしろいはな』ですけど、こっちはビリケン出版から出ている本で、長新太ってどういう人だろうっていろいろ作品を見たときに、ものすごいびっくりした一冊です。もはや現代美術ですよね。こんなことができる絵本ってやっぱりすごいんだなぁって。

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『ちへいせんのみえるところ』長新太(ビリケン出版)

―― 没後10年のときに、東京のちひろ美術館長さんの個展(「長新太の脳内地図」展)を見たんですけど、こんな人がいたんだなあって感激しました。

筒井 『そよそよとかぜがふいている』っていう絵本があるんですけど、これは僕が教育画劇にいた頃に長さんと一緒につくることができた本です。長さんは2005年に亡くなっていて、2004年に出たので最晩年に近いですよね。

 長さんに一緒に絵本をつくりたいですっていったら、長さんって束見本にラフ描くんですけど、束見本送ってくれって言われて。送ったら、その後入院されたんですよ。ご病気だったので、あの絵本の企画は難しいかなって思ってたら、ある日僕のところに葉書が届いて。「病室で考えたラフを近々送ります。タイトルは『そよそよとかぜがふいている』、お楽しみにって書いてあったんです。で、しばらくして束見本に描かれたラフが届いたという。嬉しかったです・・・。

―― それ、私だったら発狂してしまうような状況です・・・。

筒井 長さんの絵本を読んだときに、なんだかよくわかんないけど面白いというか、絵本ってこんなことしていいんやっていう、それにすごい衝撃を受けて。こういう人がいるんやったら、自分も絵本を面白く作れるかもしれないっていう。それまで、おもしろくないなぁって思ってたけど、やっぱり長さんがその扉を開いてくれたんですね。なんか、感覚に訴えてくるというか。

 長さんがよく、「生理的に気持ちいい」っていう言葉を使われてたんですけど。考えるよりも、感じるものというか。意味なんかわかんないけど、気持ちいいとか面白いとか。そういう表現ってあるんだなっていうのを長さんが教えてくれたんですね。

 最近は特に、答えを求めるとか、意味を求めるとか、あらゆることにそういう側面が重要視されていますけど、絵本も何かしらのしつけとか、情操教育とかに絡んだ効き目をアピールして売ったりとかっていうことがよくされるようになってますね。脳科学者のお墨付きとか。それはそれでやったらいいんですけど、なんかわかんないけど面白いっていう、もしかしたら絵本が本来一番得意にしうる部分かもしれないところが、だんだんと置いていかれている気がするので。そこらへんをちゃんと大事にしたいなっていう。そんなことを思っています。


プロフィール

筒井大介(つつい・だいすけ)
1978年大阪府生まれ。出版社を経てフリー編集者に。担当した絵本に『うちゅうたまご』(荒井良二)『むかしむかし』(谷川俊太郎・詩/片山健・絵)『人魚のうたがきこえる』(五十嵐大介)『ネコヅメのよる』(町田尚子)『えとえとがっせん』(石黒亜矢子)『わたしのものよ』(マルー)『やましたくんはしゃべらない』(山下賢二・作/中田いくみ・絵)他多数。『ブラッキンダー』(スズキコージ)『オオカミがとぶひ』(ミロコマチコ)がそれぞれ第14回、第18回日本絵本賞大賞を受賞。『オレときいろ』(ミロコマチコ)で2015年度のブラティスラヴァ世界絵本原画展「金のりんご賞」を受賞。絵本編集のかたわら、水曜えほん塾、nowaki絵本ワークショップを主宰し、作家の発掘、育成にも力を注いでいる。

ミシマガ編集部
(みしまがへんしゅうぶ)

編集部からのお知らせ

『あの日からの或る日の絵とことば』(創元社)が期間限定で全文無料公開されています。

2019年3月6日に発刊された『あの日からの或る日の絵とことば』は、東日本大震災をめぐる、絵本作家32名のそれぞれの記憶が、絵と言葉でつづられています。

リンク先の書影下「クリック立ち読み」から、期間限定で全文ご覧いただけます。

詳しくはこちら

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