電子書籍第35弾、『一泊なのにこの荷物!』『人生、行きがかりじょう』の2点リリース!
2023.05.10更新
こんにちは。編集チームのスミです。
今月は、本上まなみさん・澤田康彦さんの新刊『一泊なのにこの荷物!』と、バッキー井上さんの『人生、行きがかりじょう』の電子書籍をリリースします。
本日のミシマガでは、私スミがこの2冊の魅力をご紹介いたします!
【詳細はこちら】
本上まなみ・澤田康彦『一泊なのにこの荷物!』
バッキー井上『人生、行きがかりじょう』
一泊なのにこの荷物!
「これ、いるの?」とお互い思えど、言い出せず...。
俳優と編集者、性格も趣味もまるで違う、とある夫婦の順ぐりエッセイ。
"食べたもので身体は作られるといっても、同じものを食べていても同じ人間にはならないってことを再確認しました"――本上
"同居人の私としては、パートナーの現在の思考、嗜好、志向が改めて分かってよかった。へえ、そう思とるのか"――澤田
俳優の本上さんと編集者の澤田さん夫婦が、毎回、「あさごはん」「毒虫」「お酒」「ひとり暮らし」「部活」といったお題にそって、妻→夫の順にそれぞれエッセイを綴っています。
京都で暮らしお二人の、意外にもシュッとしていない「わやくちゃ」(by 本上さん)な生活の模様や、そのなかで思い出される幼少期・学生時代のこと、結婚前のこと、コロナ禍での家族や友人とのつながり、そして、好きな本・映画・音楽・遊び・食べ物のこと・・・などなどが詰まっています。
同じ家で過ごしていても、旅行にでかけても、見える景色や考えていることはぜんぜん同じではない。夫婦が順ぐりに文を綴ることで、その面白さと奥深さが伝わってきます。
いつもまるで違った視点からものを考え、文章を書いている二人の距離感が、不思議でくせになるんです。家族って不思議・・・。私は、笑ったり、ときにヒヤッとしたりしながら、自分自身の生活にも何度も思いを馳せました。
とにかくテーマが多様。そして、どこからでもお読みいただけるので、タブレットなどで持ち運んでいただき、散歩中、仕事の合間、寝る直前など、暮らしの時間のなかで味わっていただけたらうれしいです。
人生、行きがかりじょう
【行きがかりじょう】
自分が選択をして、現れるものと向き合い、すべてポジティブに反応すること。
シアワセになるための基本的な心構えであり、ゴキゲンへの道しるべであり、優れた戦法でもある。バッキ―井上=
画家、踊り子、"ひとり電通"を経て、
現在、漬物屋、居酒屋の店主、酒場ライター。
(自称、スパイ・忍び・手練れ)日本初の酒場ライター、バッキー井上、語り下ろしによる初の自伝的エッセイ。
「事実は小説よりも奇なり」という言葉がピッタリな「抱腹絶倒の半生」から滲み出る独特の感性と語り。
人は、こういうふうに生きていくこともできる!
万華鏡のような経歴をもつバッキー井上さんが、「行きがかりじょう」で歩んできた人生をはじめて語った一冊です。
とにかくみなさまに、バッキーさんを知って、その語りに触れていただきたいです。
青臭いことを申しますが、私はいま20代後半で、年齢を重ねれば重ねるほど、人生や、社会や、目の前にいる相手の、「思いどおりにならなさ」を知るようになりました。生きていくってこんな感じか! と、びっくりしています。
そんなとき、もう頭がグツグツするほど考えたり焦ったり怒ったりもしてきたのですが、それをいったんやめてみて、思いどおりにならなさに身をさらしてみると、案外、人生のほうが自分を遠くに運んでくれるのではないか、とも思いはじめました。
そう思うようになれたのは、まちがいなく、バッキーさんの言葉に触れることができたからです。
たとえば本書は、こんな言葉ではじまります。
「なんでも」
「ええから」
実際、そうとしか答えようのないことって、多いんちゃうかなぁ。
「なんで?」と、それこそなんで(なぜ)そんなに言うんでしょう? 老いも若きも。
40年近く街・人・酒を綴ってきたバッキーさんが繰り出す言葉は、痺れるフレーズで満ちています。
一読するだけではピンとこなくとも、心のなかに溜めておき、人生のあんなときやこんなときにとり出してみるとどんどん味が出てきて、「あー、こういうことなのかもしれない。まだわからないけど」と思えます。
しんどいとき、うれしいとき、なさけなくてもがんばっているとき。ぜひ、くりかえしお読みいただきたいです。
いわゆる「どうやるか」のハウツー本ではありませんが、きっと、きっと、世界にいい夜風が通ります。
本日は『一泊なのにこの荷物!』と『人生、行きがかりじょう』をご紹介しました。
これからも、電子書籍、ライブ配信、アーカイブ動画、そしてもちろん紙の本。さまざまな形で「おもしろい!」をお届けしてまいります! 来月も、どうぞお楽しみに。