胎児のはなし

第3回

2刷が決定しました!

2019.02.10更新

 こんにちは。ミシマガ編集部です。タイトルにもある通り、嬉しいニュースのお知らせです。

syoei taiji.jpg

『胎児のはなし』最相葉月、増﨑秀明(ミシマ社)

 1月29日に発刊となった『胎児のはなし』が、おかげさまで発売からおよそ1週間で増刷となりました。かつては誰もが胎児だったはずなのに、なかなか知られていないのが「赤ん坊になる前」のこと。出産経験のある方や、現在妊娠中の方、そして男性・・・性別や年齢、出産経験の有無を問わず、たくさんの方からじわじわと支持を集めています。総ページ数320ページの本ですが、「一晩で一気に読みました」「まだ読んでいる途中ですが、あまりに面白くて電話しました」ミシマ社にはこんな嬉しい声が続々と届いています。

 本日のミシマガは、本を読んでくださった方からの感想と、2刷決定直後に撮影した、著者の最相葉月さんと増﨑英明先生による動画の2本立てでお届けします。

本の感想、続々と

約35年の産科の科学の進歩にただただおどろくばかりです。増﨑先生の、自然で、そして物事を決めつけない姿勢、やさしさを感じられて良かったです。(50代・女性)

医療の進歩と共に多様な人生の選択ができる分、個人の価値観に委ねられることも多くあると感じます。そんな中で、本書に書かれた先生の話はたくさんの症例を見知った方の意見・言葉としてインパクトがあると感じました。・・・生殖についてはナラティブでセンシティブな割り切れない領域の話だと思います。私も読み終えた後は"楽しい"だけではない感情を持ちました。しかし、出産は楽しいもの、楽しんで産んで、という言葉はとても心に残りました。(30代・女性)

 産婦人科医として、約40年間にわたって胎児医療に携わってきた増﨑先生からのエールの言葉にはたくさんの方から反響をいただいています。

先生  昔、外国人の妊婦さんにほめられてそれからいうようになったんだけど、「楽しんで! お産は楽しいんだから! 楽しんで産んで!」 っていいますよ。これがけっこう効くんです。「それが私にはとってもいい励ましだった」って手紙をもらいましたね。やっぱり女は強いなあって思いますよ、ほんとに。(『胎児のはなし』p.63より)

 この「楽しんで!」という言葉は、出産の場面に限らず、何をするにしても元気がでるとびきりの言葉。心のなかにとどめておくと、いざというときに力が湧いてきておすすめです! さらには、こんな方からも感想をいただきました。

あまりの面白さに1日で読んでしまいました。

ぼくは小児外科医なので、産科の先生のお名前は余り存じ上げません。 増﨑(ますざき)先生のお名前も初めて聞くのですが、ああ、こんな博識な先生がいてユーモアのセンスも抜群ですから、医局員は楽しかったろうなと想像します。 さすがにぼくも胎児のことは少々知っていますし、出生前診断や生殖補助医療について全然無知ではありません。 だけど、増﨑先生の知識はぼくとは桁違いで、驚くこと多々、面白くて惹き付けられること続々でした。

・・・さて、この本を読みながら、アマチュアライターの端くれとして、ぼくはどうしても最相さんの立場で会話に参加してしまいます。 はっきり言って、ぼくにはここまで先生から話を聞き出すことはできません。 さすが、多数のノンフィクションを書いてきて、科学モノにも強い最相さんです。 質問のレベルが高いんですが、同時にそれをひけらかさないんですね。 肩の力を抜いて上手に話を転がしている。真似しようと思っても、とてもできません。

胎児のはなしを語り合うには絶妙の二人だったのではないでしょうか? 良い風味が混じり合って、豊かな本ができあがりましたね。 オススメです!

ーー松永正訓先生(小児外科医、『運命の子 トリソミー』(小学館)著者)

感想の全文はこちら

共著者2人に動画で本を紹介してもらいました!

 さて、第2回の記事でもご紹介しましたが、普段は長崎に在住の増﨑先生。著者のお二人が集う機会は限られています、が・・・。ある日の午後、ミシマ社の営業・モリと最相葉月さんが書店巡業をしていると。

「今、羽田です。応援に行きます」

 出張のために東京に来ていた増﨑先生が、驚きのフットワークで颯爽と書店に登場。ちょうど2刷が決定した日に、著者のお二人による紹介動画が完成しました。

 ぜひご覧ください!

 いかがでしたか? まだ『胎児のはなし』をお読みでない方、ぜひお手にとってみてください!

syoei taiji.jpg

『胎児のはなし』最相葉月、増﨑秀明(ミシマ社)

ミシマガ編集部
(みしまがへんしゅうぶ)

編集部からのお知らせ

『胎児のはなし』刊行記念 最相葉月×増﨑英明トークイベントが開催されます

『胎児のはなし』の刊行を記念して、著者のお二人によるトークイベントを行います。
本書執筆に至る経緯などもうかがいつつ、本書には盛り込めなかった「胎児のはなし」の数々をご紹介いただく予定です。

◾️日時:2019年03月02日(土) 10:30〜12:00
◾️場所:代官山 蔦屋書店1号館 2階 イベントスペース
◾️主催:代官山 蔦屋書店/共催・協力:ミシマ社

詳しくはこちら

おすすめの記事

編集部が厳選した、今オススメの記事をご紹介!!

  • 斎藤真理子さんインタビュー「韓国文学の中心と周辺にある

    斎藤真理子さんインタビュー「韓国文学の中心と周辺にある"声"のはなし」前編

    ミシマガ編集部

    ハン・ガンさんのノーベル文学賞受賞により、ますます世界的注目を集める韓国文学。その味わい方について、第一線の翻訳者である斎藤真理子さんに教えていただくインタビューをお届けします! キーワードは「声=ソリ」。韓国語と声のおもしろいつながりとは? 私たちが誰かの声を「聞こえない」「うるさい」と思うとき何が起きている? 韓国文学をこれから読みはじめる方も、愛読している方も、ぜひどうぞ。

  • 絵本編集者、担当作品本気レビュー⑤「夢を推奨しない絵本編集者が夢の絵本を作るまで」

    絵本編集者、担当作品本気レビュー⑤「夢を推奨しない絵本編集者が夢の絵本を作るまで」

    筒井大介・ミシマガ編集部

    2024年11月18日、イラストレーターの三好愛さんによる初の絵本『ゆめがきました』をミシマ社より刊行しました。編集は、筒井大介さん、装丁は大島依提亜さんに担当いただきました。恒例となりつつある、絵本編集者の筒井さんによる、「本気レビュー」をお届けいたします。

  • 36年の会社員経験から、今、思うこと

    36年の会社員経験から、今、思うこと

    川島蓉子

    本日より、川島蓉子さんによる新連載がスタートします。大きな会社に、会社員として、36年勤めた川島さん。軽やかに面白い仕事を続けて来られたように見えますが、人間関係、女性であること、ノルマ、家庭との両立、などなど、私たちの多くがぶつかる「会社の壁」を、たくさんくぐり抜けて来られたのでした。少しおっちょこちょいな川島先輩から、悩める会社員のみなさんへ、ヒントを綴っていただきます。

  • 「地獄の木」とメガネの妖怪爺

    「地獄の木」とメガネの妖怪爺

    後藤正文

    本日から、後藤正文さんの「凍った脳みそ リターンズ」がスタートします!「コールド・ブレイン・スタジオ」という自身の音楽スタジオづくりを描いたエッセイ『凍った脳みそ』から、6年。後藤さんは今、「共有地」としての新しいスタジオづくりに取り組みはじめました。その模様を、ゴッチのあの文体で綴る、新作連載がここにはじまります。

ページトップへ