おむすびワークショップ&写真展開催レポート

第8回

おむすびワークショップ&写真展開催レポート

2018.07.14更新

 こんにちは。京都オフィスのアライです。

 去る6月30日(土)、恵文社一乗寺店にて、手売りブックスシリーズ『おむすびのにぎりかた』刊行記念ワークショップ&1日限定『おむすびのにぎりかた』写真展を開催しました!

20180713-1.jpg

 蒸し暑い梅雨の真っ只中でしたが、ちょうどこの日は雨もやみ、おむすび日和。

 本書の文章を担当された料理研究家の宮本しばにさんは、お住まいの長野から荷物をたくさん詰め込んで来てくれました。

 なんてったってこの日は、羽釜でごはんを炊くのです。

 しばにさんが持って来てくださった羽釜がどどーんと陳列。迫力あります。木の蓋がまたいい味出してます。

 ワークショップは、お昼とおやつタイムの2部制で開催。小さなお子さんを連れてのご参加もあり、どちらの時間帯もわいわい楽しげな声が聞こえていました。

 ワークショップは、しばにさんと、写真家・野口さとこさんのミニトークからスタート。

 「なぜ、いまおむすびなのか?」の質問に、「実はおむすびって苦手だったんです」というしばにさん。この本ができる前までは、普段あまり食べず、「にぎるのが難しい」と思っていたのだそう。

 「おむすびって、ごはんをにぎるだけで簡単なはずなのに、難しい」。そういう思いからはじめた取材。なんと当初は、何かに連載するなどはまったく決まっておらず、知りたいという気持ちだけで取材を重ねていたのでした。それが「みんなのミシマガジン」での連載となり、いろんな方々の「おむすび」を訪ね歩くうちに、「おむすびはその人の人生なんだ」というふうに感じるようになった・・・というお話に、『おむすびのにぎりかた』を読んだあとに感じたあたたかな気持ちは、しばにさんと野口さんのその思いからだったんだなぁと腑に落ちました。

 トークのあとは、しばにさんお手製レシピで「カレーふりかけ」をつくります。

20180713-2.jpg

 フライパンで材料を炒って、すり鉢でつぶしていきます。部屋中にひろがるいい匂いに、思わずお腹がぐううと鳴りました。

 ちなみにこの「カレーふりかけ」のレシピは、しばにさんのレシピ本『野菜たっぷり すり鉢料理』に載っているのでぜひ! 最高においしかったです。

 さて、トークの後ろでは羽釜でじっくりごはんが炊かれていました。

20180713-3.jpg

 ずらっと並ぶ4つの羽釜。お、そろそろ炊けたようです!

20180713-4.jpg

 羽釜で炊いたごはんを、おひつに移していきます。

 羽釜はごはんを炊くために作られているので、電気釜とも土鍋ともまた違う、お米一粒一粒をふっくらと丁寧に包み込んでくれている感じがします。

 また、おひつは、ごはんの余分な水分を吸い取ってくれたり、乾燥から防いでくれたりするごはんの味方。「入れるだけで随分変わるんですよ!」というしばにさん。おひつ、いいなあ・・・。思わずどちらも欲しくなってしまいました。

 さて、いよいよおむすびをにぎる本番です。

 小さなお子さんも大人も、ほかほかのごはんを手に、おむすびをにぎります。

20180713-5.jpg

 材料は同じなのに、やっぱり人によって、全然形がちがう!

 みなさんににぎってもらったおむすびを並べると、その違いがはっきり見えて面白いです。

20180713-6.jpg20180713-7.jpg

 「おむすびにぎるなんて何年振りだろう」なんて声も聞こえてきます。なんだかみんな楽しそう。

 にぎりおわったら、野口さんから「食べ物をおいしく撮る方法」を教えてもらいます。

 蛍光灯の光より、やっぱり自然光が一番いいんだって。言われた通りに写真を撮ると、あれ、たしかにいつもと違う、メリハリのある写真が撮れました。

20180713-8.jpg

 写真が撮れたら試食タイム! しばにさんお手製のお味噌汁と一緒にいただきます。

 そして、しばにさんおすすめの乾海苔(その場で炙ってくれました!)をみなさんに配って、ぱくり。先ほど作ったカレーおむすびもつけていただきます。

20180713-9.jpg

 「めっちゃおいしい!」「うわ、おいしい」という声があちこちから。

 ええっ、おむすびってこんなにおいしかったっけ? というほど本当においしくて、私は思わず4つも食べてしまいました。はい、食べ過ぎですね。

 そして会場では、1日限定で『おむすびのにぎりかた』写真展も開催。

 ずらーっと並んだおむすびの写真たちを見ているだけで、お腹が鳴ります。あー、おいしそう。

20180713-11.jpg20180713-10.jpg

 額にいれられるとまたおむすびの顔がちがって見えてきます。ちょっとおすまししているような。

 この日は1日かぎりでしたが、一部場所を移して現在も恵文社一乗寺店で展示中です。うちでも展示をやりたい!という書店さんやギャラリー、カフェなどありましたらぜひ!

 朝から晩までおむすびづくしの1日が終わり、家に帰ってもおむすびを食べました。

 いやはやおむすび、なめたらあかん。『おむすびのにぎりかた』を読んで、改めてそう思うのでした。

omusubi_shoei.jpg

『おむすびのにぎりかた』文・宮本しばに/写真・野口さとこ(ミシマ社)

編集部からのお知らせ

第10回 BOOK MARKET 2018に出展します!

 今年で10周年を迎える「本当におもしろい本」だけを集めた本好きのためのブックフェア「BOOK MARKET」。今年のBOOK MARKETは会場を浅草の台東館に移し7/28、29の2日間にわたり過去最大規模で開催。本や古本の販売はもちろん、本をテーマにしたイベントも行います。

 ミシマ社ブースでは、7/29(日)13〜14時の間、佐藤ジュンコさんによる手売りサイン会を行います。『佐藤ジュンコのおなか福福日記』『佐藤ジュンコのひとり飯な日々』のいずれかお買い上げの方を対象に、佐藤さんがその場でサインをしてくださいます。ぜひご参加ください!

主催:アノニマ・スタジオ http://www.anonima-studio.com/

■日時
2018年7月28日(土) ~29日(日) 10:00~17:00

■場所
台東館 6階北側会場
〒111-0033 東京都台東区花川戸2-6-5

■出展社
朝日出版社、アタシ社、アノニマ・スタジオ、warmerwarmer、エクスナレッジ、偕成社、かもめブックス、カンゼン、木楽舎、グラフィック社、京阪神エルマガジン社、工芸青花(新潮社)、作品社、左右社、自然食通信社、信濃毎日新聞社、G.B.、而立書房、青幻舎、誠文堂新光社、大福書林、たつのいえ、タバブックス、地球丸、トゥーヴァージンズ、夏葉社、ナナロク社、西日本出版社、ニジノ絵本屋、PIE international、ハオチーブックス、ビーナイス、藤原印刷、堀之内出版、本の雑誌社、マール社、マイルスタッフ、ミシマ社、港の人、メリーゴーランド京都、ユカリロ編集部、雷鳥社、ライツ社、リトルモア(50音順)

詳しくはこちら

おすすめの記事

編集部が厳選した、今オススメの記事をご紹介!!

  • 生まれたて! 新生の「ちゃぶ台」をご紹介します

    生まれたて! 新生の「ちゃぶ台」をご紹介します

    ミシマガ編集部

    10月24日発売の『ちゃぶ台13』の実物ができあがり、手に取った瞬間、雑誌の内側から真新しい光のようなものがじんわり漏れ出てくるのを感じたのでした。それもそのはず。今回のちゃぶ台では、いろいろと新しいことが起こっているのです!

  • 『tupera tuperaのアイデアポケット』発刊のお知らせ

    『tupera tuperaのアイデアポケット』発刊のお知らせ

    ミシマガ編集部

    10月の新刊2冊が全国の本屋さんで発売となりました。1冊は『ちゃぶ台13』。そしてもう1冊が本日ご紹介する、『tupera tuperaのアイデアポケット』です。これまでに50冊近くの絵本を発表してきたtupera tuperaによる、初の読みもの。ぜひ手にとっていただきたいです。

  • 「地獄の木」とメガネの妖怪爺

    「地獄の木」とメガネの妖怪爺

    後藤正文

    本日から、後藤正文さんの「凍った脳みそ リターンズ」がスタートします!「コールド・ブレイン・スタジオ」という自身の音楽スタジオづくりを描いたエッセイ『凍った脳みそ』から、6年。後藤さんは今、「共有地」としての新しいスタジオづくりに取り組みはじめました。その模様を、ゴッチのあの文体で綴る、新作連載がここにはじまります。

  • 職場体験の生徒たちがミシマ社の本をおすすめしてくれました!

    職場体験の生徒たちがミシマ社の本をおすすめしてくれました!

    ミシマガ編集部

    こんにちは! ミシマ社自由が丘オフィスのスガです。すっかり寒くなってきましたね。自由が丘オフィスは、庭の柿の実を狙うネズミたちがドタバタ暗躍しています・・・。そんな自由が丘オフィスに先日、近所の中学生が職場体験に来てくれました!

ページトップへ