第3回
『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』実践レポート(1)
2018.07.18更新
ついに今週末、『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』(若林理砂著)が発売となります。本書は、健康にまつわる「モヤモヤ」を抱える編集担当ホシノが、著者の若林さんに出会ったところから生まれた一冊です。今回の特集では、そんな本書が生まれるまでのエピソードと、自由が丘メンバーによる本書の養生実践レポートを、2日間続けてお届けします!
『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話 「寝る・食う・動く」を整える』若林理砂(ミシマ社)
あれは小学生の頃。肩こりを訴える私を心配した母は、どこからか「びわの葉の上からお灸をするといいらしい」ときいてきて、実際に私の肩や背中にお灸をすえてくれたのでした。それから二十数年、いまも変わらず、コチコチの首と肩をかかえ、1カ月に1度くらいは首を寝違えてロボットのような動きになり、メンバーに不審がられる、そんな日々。
そしてついには・・・
そんなわけで、どうにかせにゃならん、と思っていた矢先、若林理砂先生とのご縁ができたのでした。初めての打合せの際に、あれこれ気になっていた健康にまつわる質問を次々と繰り出す私に対して、ほぼ間をおかずに「それは、こうするといいです」と、即答してくださる若林さん。まさに目からウロコ。
なんとも気が楽になるのは、若林さんが、健康や生活に、完璧さやストイックさを求めないこと。私の友人は、働き過ぎて疲れてボロボロだったときに、若林さんの著書『養生サバイバル』を読み、電子レンジでも何でも使っていいから、とにかく温かいものを食べよう、というアドバイスに、泣きそうになったと話していました。
そして、打合せの中で、本書の核となっている、「やらなくていい手間、やるべきでない生活習慣をそぎ落とす」「『寝る・食う・動く』を整えることにとにかく注力する」「死んでしまうまでの間、『いい塩梅』をめざす」というお話をきいて、これは、ぜひともたくさんの方に、知って実践していただきたい! と思ったのでした。
絶対に死ぬ私たちですが、死んでしまうまでの間、この世をけっこう楽しんで生きられるココロとカラダの「いい塩梅」の状態を目指すのが、私にとっての「健康」だと思うのです。私の最終的な目標は、「ああ、楽しかったなあ」と息をひきとること。そういうの、目指してみませんか。
――「はじめに」より
編集の過程では、(ミシマを思い浮かべながら)「花粉症にはどういう対応ができるのでしょうか」、(ハセガワやイケハタを思い浮かべながら)「風邪を引いた後に咳がとまらないときはどうしたらいいでしょうか」、(ミシマとワタナベを思い浮かべながら)「インフルエンザにも対応策はあるんでしょうか」などと、身近な人たちの健康にまつわる質問も、たくさんさせていただき、すべて本書に盛り込んでいます。
ゲラを読んだミシマ社のメンバーは、次第にそれぞれが若林さんの現代版・養生法を実践し始め、効果のほどを報告し合うようになりました。
そして、本書の制作に携わってくださった方々からも、続々と実践の報告が。ここにご紹介させていただきます。
ブックデザインをしてくださった佐藤亜沙美さん
ゲラを拝読してから、少しずつ実践していて、寝る時間を決める、体を温めるだけでも体が元気になっていくことを実感しています。今は夫と一緒に、朝か晩のどちからで必ずジョギングか、できない日はラジオ体操も始めました。健康になるために「ラク」はないなと気持ちを改める機会になりました!
校正をしてくださった谷田和夫さん
この本の校正をした後、これはと思い、野菜の量を増やしましたが、なかなか半分まではいかないものです。
本書の最終章のタイトルは「生活そのものが養生になる」です。何か特別な道具を使ったり、お金をかけたりするのではなく、日々の暮らしそのものが健康につながっていく。健康にまつわる「モヤモヤ」を抱えるみなさんに、ぜひ本書の養生法を知っていただき、実践してみていただけたらと思います。
明日は、自由が丘メンバーの、養生法実践レポートをお届けします!