第4回
夏休み特集(2)バッキー井上さんに訊く、ハッピーな夏の過ごしかた
2018.07.28更新
毎日「これでもか!」というほど暑い日がつづきますね。
でも、まだまだ夏はこれからが本番。
せっかくの夏を楽しもう! ということで、2回にわたり「夏休み特集」をお届けします。特集2回目は『人生、行きがかりじょう』でもおなじみのバッキー井上さんへインタビュー! 厳しい京の夏、ハッピーに過ごす秘訣を教えていただきました!
『人生、行きがかりじょう――全部ゆるしてゴキゲンに』バッキー井上(ミシマ社)
―― 今年の夏は本当に暑いですね。今回は夏休みや、夏の過ごし方についてバッキーさんにいろいろ伺えればと思います。
バッキー あー、そうですかあ。この暑さはね、もうどうしようもないですよ、もうかなわん。なんにもできひん。
―― おお・・・バッキーさんでも。今はちょうど、祇園祭の時期ですよね。
バッキー そやねえ、7月中はもう全部祇園祭やね。お神酒集め、道具の点検、神輿洗い、足洗いとか、毎日なんかしらあるし。7月はね、ほんまにすぐ終わるねん。子どものころもね、7月はいつもあっという間やった。宿題もね、早めにガアーッと終わらせるタイプやったんやね。
―― なるほど。
バッキー でも8月入った途端に下り坂ゆうか、あと30日くらいあるんやけど、なぜか憂鬱やったね。子どものころは。大人になってからの8月は親族のご挨拶もあったり、地蔵盆だったり、夏はまあイベントづくしやね。
―― 夏をハッピーに過ごすために心がけていることってありますか?
バッキー 夏休みというか、夏はね、早い時間から飲んで、早よ帰るんが、一番いいと思いますよ。まあ冬場もそうやけど。
―― おお、本当にそうですよね。
バッキー 生き物流(※バッキーさんの流派、人間である前にまず生き物としての自然の振る舞いを大切にする)としては、これが一番。遅い時間から飲んで、翌日も朝早くから活動なんて、できませんやん。
―― うんうん。
バッキー あと僕ね、早く帰ることにものすごい執着するんやね。めんどくさがりやし。だからもっと、作業を早くできるように、机の位置変えたりして。短期的に考えたら損かもわからんけど、長くやっていくんだったら、やったほうがええね。
―― 机の位置ですか。
バッキー そうそう。漬物やっててもね、ちょっとした机の位置直すだけでもね、風通しがよくなって、作業が早くなる。そういうちょっとした工夫していくのがええんやね。
―― いいですね。うちのオフィスでもやってみたいです。あと個人的に、夏はバッキーさんが作っている「賀花」(一味唐辛子)で乗り切っている感じです。
バッキー そうですかあ。あれもね、よくあんなん作ったなあと思いますよ。いろんな一味をブレンドしてるから「百一味」。ありそうやけどなかったし、そんなアホなことみんなしないですよね。でもそれが、ええんやね。一味は一味なんやけど、違う種類の一味が混ざるから、独特の風味いうか奥行きが出るんやね。あと、新作だと、日本一辛い「黄金一味」も作りましたのでどうぞ。
―― おお! 買います! ありがとうございました。