第17回
本日、『ホホホ座の反省文』発売日です!
2019.06.21更新
本日(6/21)、ミシマ社の6月の新刊『ホホホ座の反省文』(山下賢二、松本伸哉 著)の発売日です。
さて、今月の新刊は・・・
2015年4月に京都・左京区に「ホホホ座浄土寺店」が開店しました。その店主を勤めるのが、今回の本の著者、山下さんと松本さんです。浄土寺店のオープンを皮切りに、ホホホ座はその後尾道に、大阪・交野市に、今治に、大阪・西田辺に、金沢に・・・ぽつりぽつりとひろがっていきました。そして2020年には宮古島に「ホホホ座」ができる予定です。
へ〜ホホホ座ってチェーン店だったの。
そんな声が聞こえてくるのが普通ですが、違います。この日本各地に点在する「ホホホ座」それぞれの店舗は、支店でも、フランチャイズでも、のれん分けでもありません。曰く、ただ店名を共有しているだけ。
この関係性の不思議さと、店が「続く」謎を、たっぷり語っていただきました。個人店やちいさい会社で働くすべての人に読んでほしい一冊です。なぜならこの本は、成功した人たちの語りからはこぼれおちてしまう「真実」や「リアルな思い」、そういうものが文章から滲み出ているのです。笑いながら読み進めていったら、「コレ意外に役立つな・・・」そんな本です。
著者のひとりである松本伸哉さんより、発刊に際してコメントをいただきました。
感想の感想
松本伸哉
ホホホ座での先行発売から1週間。読者の方から頂いた感想をまとめてみました。
- もっと自然体でいいんだなと思いました。
- 勇気がでました。
- ぞっとしました。
- ホホホ座ってピタゴラ装置みたいな存在なんですね。
ありがとうございます。
1と2には、「こんな人たちでもなんとかなるんだな」という意味が込められている気がします。
「なんとかなっている」状態は、「続いている」ことでもあります。「成功」という完成形を目指すのは、なかなかのバクチなので、日頃から「なんとかなっとるな」と思いながら過ごすことが、「続ける」コツなのかも知れません。
「それなりに」「一応」。そんな言葉がピッタリ来る内容です。
3.は、そんなホラー要素あったっけ? と思ったのですが、よくよく話を聞いてみると、「将来、本と暮らし系のセレクトショップをやりたいと思っていた」から「ぞっとした」そうです。いえいえ、僕らには無理なだけで、そこまで恐ろしいことは言っていません。
ただ、流行りの、耳ざわりのいい言葉には、幻想があります。ちょっと立ち止まって考えると、見えないものが見えてきます。そんなことも書いています。
4.は、感想を記した長文メールを頂き、その最後の言葉として添えられていました。なるほどなあ。と思いました。
僕らがそっと人差し指だけで押した「ホホホ座」が、いつの間にかこんなことになってしまった。そのストーリーも書きました。ポイントは、だからといって、僕らが潤っているわけではない。という点です。そのことを本文では「理想的なスケールメリット」と表現しています。
さて、本日から一般発売です。
この本には、役に立つような情報、ノウハウはもとより、感動するようなエピソードもありません。僕らが「なんとなく」生き残ってきた、ありのままを書いています。
「こんなやつおるんや」と、半笑いで読んでもらったらうれしいです。
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プロフィール
1967年、京都生まれ。90年代後半よりレコード屋「MENSOUL RECORDS」を10年間経営。その後、映画のバイヤー、制作などをしつつ2011年、古本、雑貨の店「コトバヨネット」を開店、2015年よりホホホ座。ホホホ座2階、1階奥ギャラリー、浄土寺センターの店主。
全国の本屋さん、そして「ホホホ座」の各店舗でも取り扱っております。
ホホホ座浄土寺店
(http://hohohoza.com)
(本)ぽんぽんぽん ホホホ座交野店
(https://www.facebook.com/ponponponbooks/)
ホホホ座三条大橋店
(https://www.hohohoza-sanjo.com)
今治ホホホ座
(https://www.facebook.com/imabarihohoho/)
ホホホ座西田辺
(https://www.hohohoza-nishitanabe.com)
ホホホ座金沢
(https://hohohoza-kanazawa.com)
ホホホ座珈琲大野
(https://coffee-oono.com)
10000t アローントコ
(http://100000t.com)
また、「ミシマ社の本屋さんショップ」(←リニューアルしました!)でも注文を受け付けております。
編集部からのお知らせ
6月、7月と京都で東京で、ホホホ座イベントが目白押しです。ぜひ足をおはこびください。
【6/16〜30 フェア】ハンズとホホホ
東急ハンズ京都店5周年記念!
フロア1階にて、ホホホ座浄土寺店によるPOP UP SHOPが開催されます。ホホホ座セレクトの本、雑貨などの販売ほか、ホホホ座と東急ハンズ京都店による出版レーベル、ホンズより『京都の音楽家案内+1』山下賢二、『京都が心配』松本伸哉の2冊がハンズ内にて発売。製本ワークショップ(『話したい話』)や浄土寺店・三条大橋店・100000tアローントコ3店によるスタンプラリーも開催。『ホホホ座の反省文』もお買い求めいただけます。
◾️日程:6月16日(日)~6月30日(日)
◾️会場:東急ハンズ京都店
【6/29 イベント】自分を棚に上げずに書くこと 武田砂鉄×山下賢二トークイベント
気配を言語化するライター、武田砂鉄さんと文章を発表するときの覚悟、心構え、責任、自問自答などについて、自分を棚に上げずに書くことに挑戦した本『ホホホ座の反省文』(ミシマ社)の著者、山下さんが色々お話しします。
◾️日時:6月29日(土)開場19:30 開演20:00
◾️場所:ホホホ座浄土寺店1階
◾️出演:武田砂鉄、山下賢二(ホホホ座)
◾️料金:1500円(ホホホ座1階割引券付き)
◾️予約:件名を「棚上げ」とし、お名前・電話番号・人数をご明記の上、1kai@hohohoza.com まで送信下さい。予約電話は、075-741-6501 まで。ホホホ座浄土寺店1階店頭でもご予約可能です。
【7/14 イベント】「ホホホ座だらけマルシェ」&「ホホホ座談会」
ホホホ座が京都に大集合します!
◾️日時:7月14日(日)大安
11時~17時 ホホホ座浄土寺店前ガレージにて
全国のホホホ座が集合した出店市
19時~21時 ホホホ座1階店内奥ギャラリーにて
ホホホ座ほぼ全店主による座談会(入場無料)
◾️場所:ホホホ座浄土寺店
【7/18 イベント】ホホホ座とミシマ社の反省会 山下賢二×三島邦弘トークイベント
6月21日刊行の新刊『ホホホ座の反省文』と、7月20日創刊の新レーベル「ちいさいミシマ社」のW刊行記念トークイベント。個人店主、フリーランスの方、小さな会社で働く方々はもちろん、すべての働き「続ける」人、必見のイベントです!
同じ京都で小商いを営むふたりによる公開「反省会」。仕事を、商売を続けていくということについて、いま感じていること、考えていることはもちろんのこと、不安なこと、ここだけの悩み、あんなことこんなこと、まで赤裸々に語りあいます!
◾️日時:7月18日(木)開演19:00
◾️場所:代官山 蔦屋書店
◾️出演:山下賢二(ホホホ座)、三島邦弘(ミシマ社)
お申し込み方法等の詳細が決まりしだい、こちらのページ、ミシマ社ニュース、代官山蔦屋書店イベントページにてお知らせします。