第105回
前田エマ『動物になる日』刊行記念展を開催中です!
2022.06.26更新
6月10日に前田エマさんによるはじめての著書『動物になる日』を発売してから、2週間が経過しました。東京銀座の森岡書店、三軒茶屋のtwililightで開催された刊行記念展とフェアも大盛況のうちに終了し、現在は渋谷・SPBS本店にて、展示を開催中です。7月1日からは下北沢・本屋B&B、8月中旬からは京都・誠光社(初の関西!)にて、刊行記念フェアを開催します。それぞれの会場ごとに、その場所でしか見られない特別な展示を準備しておりますので、ぜひお近くの方、足をお運びください。
展示とフェアのお知らせ
6/20(月)~7/3(日)
「ふたりの『動物になる日』」@SPBS本店(渋谷)
前田エマと『動物になる日』の装画・挿画を担当した大杉祥子。大学の同級生であったふたりのこれまでに着目する展示を開催中です。『動物になる日』装画・挿画の原画とともに、前田をモチーフに大杉が制作した作品、手紙のやりとりなどを展示しています。また、前田エマの本棚からやってきた古本の販売も(在庫には限りがあります!)。ぜひお立ち寄りください。
◎SHIBUYA PUBLISIHNG&BOOKSELLERS
住所 東京都渋谷区神山町17-3 テラス神山1F
会期:2022年6/20(月)~7/3(日)
営業時間・定休:11:00〜21:00 ※短縮営業中(イベント等により変更あり)、不定休
電話:03-5465-0588
7/1(金)~7/31(日)
「はじめての本と、1カ月のこと。」@本屋B&B(下北沢)
前田エマによる、はじめての著書が発売を迎えた2022年6月の1カ月にわたる日記を、写真と文で展示します。とっておきのトークイベントや、本をめぐるツアーも計画中です!
◎本屋B&B
住所:東京都世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F
会期:2022年7/1(金)~7/31(日)
営業時間・定休:11:00~21:00・年中無休(年末年始および特別な場合を除く)
電話:03-6450-8272
本の詳細
死んだ人の形見を貰えるとしたら匂いがほしい。
モデル、エッセイ、ラジオパーソナリティなど、 多彩な活動が注目を集める著者による、 はじめての書き下ろし小説集。
少女の感性をみずみずしく描き、あらゆる境界をゆさぶる表題作「動物になる日」と初小説作品「うどん」を収録。素朴な疑問を手放さず、現代の生を潔く鮮やかに問う意欲作。
●あらすじ
動物になる日
小学校四年生の「私」は、ピアノ教室でひとりの少女に出会う。文通を重ねて知る、女子校の存在、少女漫画のキュン、動物たちの交尾。「好きな人はいますか?」少女の問いかけに「私」が想像するのは、死んだネコを回収したゴミ収集車の男だった――少女がやがて体毛を剃り、香水の匂いを纏ってゆく一方、「私」は父親の匂いを嗅ぎ、命の違いを実感してゆく。
うどん
「私はお客さんの好きな食べ物を知っている。嫌いな食べ物も知っている。しかし名前は知らない」――「うどん屋」には、老人も、ろう者も、やがて同僚になる女性も、小学生も、家族を亡くした人も、訪れる。毎日のように顔を合わせていても、突然来なくなることがある。淡々と進む飲食店での日々に、きぬ子が見つけた、食べる場所と働き方のかたち。
装画・挿画:大杉祥子