第170回
ウクライナ侵攻から2年、イベントのお知らせ
2024.02.24更新
こんにちは、ミシマガ編集部です。
2月28日(水)に、オンラインイベント「中学生から知りたいウクライナのこと――侵攻から2年が経って」を開催することになりました。
本日のミシマガでは、本イベント開催の経緯と内容をご紹介いたします。
私たちは何を学びつづける?
ロシアのウクライナ侵攻から、まもなく2年が経ちます。
ミシマ社は、侵攻開始の約3カ月半後(2022年6月)に『中学生から知りたいウクライナのこと』を緊急発刊しました。
本書は、学校の授業で習う「大国史」や、ニュースで解説される「国際政治」や「軍事戦略」ではなく、「地べたに生きる人びと」の目線に立って、ウクライナの歴史と文化を知るための一冊です。
刊行直後から大きな反響をいただいてきましたが、当時は私たちも、この戦争がこれほど長期化するとは想像もしていませんでした。
この間、ウクライナだけでなく、パレスチナにおいても凄惨な暴力が吹き荒れ、多くの人が命を落としています。
また、日本でも、防衛政策の拡大がはかられ、その陰で、沖縄などが軍事体制の犠牲になりつづけています。
あらためて今、私たちは毎日のニュースとどう接し、何を学びつづければいいのか。
たしかな言葉に触れ、じっくり考えたく思い、本書の著者に再びお話を伺うことにしました。
ウクライナ-パレスチナ-日本をつなぐ歴史
歴史学者である著者の小山哲さん・藤原辰史さんは、ウクライナ-パレスチナ-日本には、報道ではほとんど知ることのできない、歴史的なつながりがあると言います。
イベントでは、まず前半に、両先生からそれぞれ30分の歴史講義をいただきます。
講義の内容は・・・
①小山哲さん(京都大学大学院文学研究科)
「ある書店店主の話――ウクライナとパレスチナの歴史をつなぐもの」
②藤原辰史さん(京都大学人文科学研究所)
「私たちの日常の延長線上にある "ナチズム" について」
後半は、講義をふまえて、お二人の対談を行います。
たしかな知見をもとに、戦争と私たちの関わりを共に考える120分です。
みなさまのご参加を、心よりお待ちしております。
小山哲×藤原辰史
「中学生から知りたいウクライナのこと――侵攻から2年が経って」
・日時 2024年2月28日(水)19:00~(21:00終了予定)
・オンライン配信
※アーカイブ配信あり(視聴期間:1ヶ月間)
書籍『中学生から知りたいウクライナのこと』のご案内
『中学生から知りたいウクライナのこと』
小山哲・藤原辰史(著)
定価:1,600 円+税
発刊:2022年6月14日
装丁:文平銀座
内容:
黒土地帯、第二次ポーランド分割、コサック・・・
地理や世界史の教科書にも載っているこうした言葉に血を通わせる。
「ウクライナを知る」第一歩はここからはじまる。
二人の歴史学者が意を決しておこなった講義・対談を完全再現。
・ロシアが絶対に許されない理由...?
・西側諸国、日本が犯してきた罪...?
・「プーチンが悪い」という個人還元主義では、負の連鎖は止まらない...?
「小国を見過ごすことのない」歴史の学び方を、今こそ!
ぜひ、イベントとあわせてお手にとってみてください。