明日の一冊

2024年11月

ひとが詩人になるときミツイパブリッシング

ひとが詩人になるとき

平川克美

詩、というものに、どう対していいのか、その入り口でウロウロしながら、ここまできてしまった。同じように、詩人たちについて、すごいということはわかっても、そこからどう近づいていいのか、わからずにいた。本書を読んで、ああ、詩というのは、深く生きた結果、こぼれ落ちてくるもので、詩人とは、そういう生き様をしている人のことなのかなと思った。平川克美さんが、詩人たちを紹介していく文章から、それぞれの時代の生活の歴史も香ってきて、読んでいて打たれるものがあった。

ミシマ社 編集チーム 星野友里

2024.11.18

軽いノリノリのイルカマガジンハウス

軽いノリノリのイルカ

満島ひかり・又吉直樹

満島さんが書いた回文をタイトルに、又吉さんが小説を書いています。回文ってこんなに長くできるのかという驚きと、独特な雰囲気に思わず自分でも回文を作ってみたくなります。

(ミシマ社サポーター 山本智子さん)

2024.11.15

義父母の介護新潮新書

義父母の介護

村井理子

筆者は書き記すことが介護へのエネルギーになっているそうですが、義父母の状況や発言、感情が活字になって一冊の本になったことで読者として知ることができてありがたいです。今後やってくる介護について考えさせられます。「嫁だから介護するのがあたりまえ社会」にキックし、「高齢化をだます悪い人々」にパンチするような一冊です。

(ミシマ社サポーター 伊良部恵美子さん)

2024.11.13

幸村を討て中央公論新社

幸村を討て

今村翔吾

故郷が信州ということもあり、真田推しですので、遅ればせながら読みましたが、ホント一気に読んでしまいました。なぜ「幸村」という諱になったのか、「信繁」という諱の由来、腑に落ちました。

(ミシマ社サポーター 上原隼さん)

2024.11.11

ひっくり返す人類学――生きづらさの「そもそも」を問う筑摩書房

ひっくり返す人類学――生きづらさの「そもそも」を問う

奥野克巳

近年、自分の考え方が固まっている感覚が強くあり、テコ入れしたくて手にとりました。前提を引っくり返す。何だか楽しそうに思えてきました。

(ミシマ社サポーター 挾間真美さん)

2024.11.08

毎日のことこと信陽堂

毎日のことこと

高山なおみ

日々を自然と対話しながら、雨や光や生き物の息づかいを感じて過ごす。読んでいる自分も身体の力をぬいて、ふっと一息つく。そんなエッセイ集です。

(ミシマ社サポーター 挾間真美さん)

2024.11.06

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