明日の一冊

2019年11月

マイ仏教新潮社

マイ仏教

みうらじゅん

マイブームでお馴染み、みうらじゅんさんの仏教を独自の捉え方で解釈することでユーモアかつアイデアに飛んだ人生を送れる的な本です。"自分なくし"な生き方、嫌な事にも"そこがいいんじゃない!"という呪文をかける事でオールOKになってしまう。まさにトンデモな私ハラを成形した本と言っても過言ではないです。

都湯 番頭 原俊樹さん

2019.11.15

仕事のお守りミシマ社

仕事のお守り

ミシマ社編

本の佇まいから、もうすでにご利益がありそうな雰囲気が滲みでています。ページをめくれば、背中をおしえてくれるような名言がつまっていて、ふと立ち止まったときに読み返したくなります。もはや仕事だけではなく人との関わり中や、自分との戦い、ふとストレスを感じた時に思い出すと楽になれる。そんな本な気がします。

※11月末まで、膳所にある銭湯「都湯」さんで、ミシマ社フェアを開催中です!

都湯 番頭 原俊樹さん

2019.11.13

お世話され上手ミシマ社

お世話され上手

釈徹宗

僕の地元の近くにある釈徹宗さんのお寺は、グループホームもしてらっしゃいます。階段や段差は当たり前の古民家で、「バリアフリー」とは正反対。でも、そういう生活をしている方が、認知症の進行がゆるやかになるんだそうです。ほかにも「独立とは、依存先を減らすのではなく、増やすこと」など目から鱗な話がたくさん。実は僕は同じ本願寺派の僧侶でもあり、都湯もこんな感じのゆるやかなつながりができる場でありたいです。

※11月末まで、膳所にある銭湯「都湯」さんで、ミシマ社フェアを開催中です!

都湯 番頭 原俊樹さん

2019.11.11

なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか?徳間書店

なぜ柳家さん喬は柳家喬太郎の師匠なのか?

柳家さん喬 、柳家喬太郎

古典も新作も楽しく、時には恐ろしく、とにかくじっくり聞かせてくれる大人気の落語家、柳家喬太郎。「さん喬一門なのに新作をしゃべれたのは、さん喬師匠が自由にしてくれたから」。とは言っても、親子ともども、さまざまな葛藤があったようです。

(ミシマ社サポーター Hamiさん)

2019.11.08

 変身/掟の前で 他2編光文社古典新訳文庫

変身/掟の前で 他2編

カフカ (訳)丘沢静也

すごく有名な本であることは知っていたのですが、恐れ多くて読んだことがありませんでした。しかし、一読、100年前とつながっている私を感じました。悩み・苦しみ・痛みは100年の時を越えます。

(ミシマ社サポーター フチワキツトムさん)

2019.11.06

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー新潮社

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ブレイディ みかこ

子どもの世界から。差別や格差を書いた本です。差別することで他者とのつながりが途絶え、世界がせばまる方がつまらないことだよなあと思いました。

(ミシマ社サポーターさん)

2019.11.04

2018年11月

玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだナナロク社

玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ

木下龍也、岡野大嗣

吸い寄せられるように手に取ったこの本は、二人の歌人が高校生に成り代わり、それぞれの七日間を詠んだ歌集。ふっと笑えるものもあれば、生死を詠うものまであり、覗いてはいけない「男子高校生」の世界に入り込んだかのような錯覚を覚える。身の回りにあるいろんなものが、短歌になると輝いて見える。はじめて読む歌集としてもおすすめしたい一冊。

ミシマ社 岡田千聖

2018.11.30

臆病な詩人、街へ出る。立東舎

臆病な詩人、街へ出る。

文月悠光

JK詩人と言われていた文月悠光さんは、JK(女子高生)ではなくなり、20代も半ばに。彼女はその時、自分が「ないない」尽くしなことに気づく。そこから、八百屋からストリップ劇場まで、今まで体験したことのなかった「現実」へと足を踏み入れる彼女。時には大胆な行動にも出つつ、自分の内面と向き合っていく。臆病さがもどかしくもありながら、どこか応援したくなる気持ちも芽生えてくるエッセイ。

ミシマ社 岡田千聖

2018.11.28

「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。タバブックス

「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。

小川たまか

性暴力や女性軽視など、世の中に溢れていながら誰もが目をそらしてしまう問題たちを、ライターの小川たまかさんがインタビューした記録などをまとめた一冊。女性として暮らしている中で、「見て見ぬふり」をされているものが多いことに気づいた。言わなければ「ほとんどない」ことにされてしまう世の中。今まで自分が見てきて違和感があったもの、「なかったこと」にしたくないという気持ちを言葉にしてくれていて、もやもやが少し晴れた気がした。

ミシマ社 岡田千聖

2018.11.26

二列目の人生 隠れた異才たち集英社文庫

二列目の人生 隠れた異才たち

池内紀

徳島に住んでいた高校生の時、社会科の先生が「ラフカディオ・ハーンは知ってるよな。じゃあ、モラエスは?」と言ったことがありました。後から知ったところによると、ポルトガルの外交官で、『日本通信』を書いた文筆家でもあり、晩年は徳島で暮らした人だそうです。この本では、モラエスをはじめ、一番を選ばない生き方をした16人の人生が描かれています。手にとるたびに、「好きなことをやっているかい」と優しく声をかけられている気がします。

*今月からミシマガジン新連載、工藤保則「46歳で父になった社会学者」が始まりました。

ミシマガ「46歳で父になった社会学者」著者 工藤保則

2018.11.23

むにゃむにゃ きゃっきゃっこぐま社

むにゃむにゃ きゃっきゃっ

柳原良平

「アンクルトリス」などで知られる柳原良平は、子どもにも人気があります。簡単な言葉と絵からなる絵本を多くかいているからです。なかでもこれは擬態語と擬音語だけでかかれているもっともシンプルなものです。1歳の時、この本を読み聞かせるとケタケタ笑っていた息子は、5歳になった今、食卓で「ご飯パクパク、お肉モグモグ、れんこんシャキシャキ」と言っています。7カ月の娘に読み聞かせようとしたら、ムシャムシャかぶりつきました。

*今月からミシマガジン新連載、工藤保則「46歳で父になった社会学者」が始まりました。

ミシマガ「46歳で父になった社会学者」著者 工藤保則

2018.11.21

a day in the life風土社

a day in the life

安西水丸

2年前の7月。息子の3歳の誕生日を祝って家族で外食をしました。そのあと、「イラストレーター安西水丸展」に立ち寄り、そこで買った本です。「ジャケ買い」ならぬ「タイトル買い」です。子どもの頃から晩年(水丸さんには「晩年」という言葉は似つかわしくないなぁ)に至るまでの、暮らしの味わいをつづったここちよいエッセイとイラストレーションが67本。この本を買ったあの日も、私にとって、「この人生の一日」でした。

*今月からミシマガジン新連載、工藤保則「46歳で父になった社会学者」が始まりました。

ミシマガ「46歳で父になった社会学者」著者 工藤保則

2018.11.19

切なくそして幸せなタピオカの夢幻冬舎

切なくそして幸せなタピオカの夢

吉本ばなな

母を亡くし、失意のなかにあったとき、出会いました。人生は一度だけ。何気ない日常の積み重ねのなかに幸せを見出していきたいと思わせてくれました。

(ミシマ社サポーターさん)

2018.11.16

生活考察vol.1〜6タバブックス

生活考察vol.1〜6

辻本力/編

あの、生活考察が4年ぶりに帰ってきた。衣・食・住=生活のを考える楽しみを教えてくれたのはこの本でした。

(ミシマ社サポーターさん)

2018.11.13

レジまでの推理: 本屋さんの名探偵光文社文庫

レジまでの推理: 本屋さんの名探偵

似鳥鶏

この本は、なかなか外に見えにくい本屋の仕事(と人間像)を暴露するミステリです。軽く読めそうでいてグッサリ突き刺さる場面もあり、油断できません。弊店にも毎日、年齢も性別も国籍も多様なお客様たちがご来店くださいますが、働いている店員もそれぞれに個性的です。本に登場する『売り場から消えがちな店長(仕掛けた本は必ず売れる天才的変人)』に若干の妬み嫉み羨みを抱きつつ、これからも本を売っていきたいと思います。

不二屋書店 廣井温さん

2018.11.09

グーグーだって猫である(1)角川文庫

グーグーだって猫である(1)

大島弓子

大島弓子といえば猫と女の子と繊細男子のイメージがある! と勝手に思っています。金曜日の夜、帰宅途中にこの本を読むのは、グーグーを摂取すれば間違いなく幸せな読後感を得られる、という安心と信頼ゆえかもしれません。文庫版で6巻まで出ています(完結)が、嬉しいことも楽しいことも悲しいことも、グーグーと分かち合っているような気持ちになれる本です。ささくれた気分から復活したいときにも是非。

不二屋書店 廣井温さん

2018.11.07

考える練習をしよう晶文社

考える練習をしよう

マリリン・バーンズ/マーサ・ウェストン 絵  左京久代 訳

3世代同居で実家暮らしのメリットの一つは、自分が子供のころの愛読書がそのまま残っていること。というわけで、30年以上前に読んだ本をせっせと引っ張り出した中から1冊。ここには次から次へと具体的に視点を変えて考えてみる方法や、頭のひねり方の練習問題が出てきます。たとえば、水の入ったコップをこぼさずにひっくり返す方法は何種類あるか? 児童書のロングセラーですが、大人にこそおすすめかも。挿絵もセンスいい!

不二屋書店 廣井温さん

2018.11.05

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