明日の一冊

2021年6月

いのちのごはん青春出版社

いのちのごはん

ちこ

人生に絶望した女の子を救ってくれたのは、
塾の先生がにぎってくれた、
たった一つの"おにぎり"でした。

「人間は、お水、お塩、お米だけで
ここまで幸せになれるんだよ。
ほかに、いったい何が必要かね?」

落ち込んだとき、ページをめくるだけで、
ふっとあたたかく、元気になれる、
おまもりのような一冊です。

ミシマ社京都オフィスデッチ   鵜飼真理

2021.06.16

正欲新潮社

正欲

朝井リョウ

個人個人の良識の束が、世の中の常識を作りあげ、やがて大きなダイナミズムを生む。常識は堅牢で、そして時に排他的だ。『正欲』は、そんな常識の外側を生きる人々が、「自分の生(存在)を正しいと思いたい欲」と葛藤する物語である。「多様性の時代」の幕開けと共に市民権を得始めたLGBTQ、アセクシャル、パンセクシャル、ポリアモリー・・・といった言葉たち。そこから零れ落ちたマイノリティに果たして救いはあるのか。

ミシマ社京都オフィスデッチ   坂井思葉

2021.06.14

料理と利他ミシマ社

料理と利他

土井善晴/中島岳志

大きな問題に対して、私たちができることは何かと言うと「良き食事をする」ことです。ー本文よりー

ここに出てくる利他は辞書に載っているような

「自分の利益より相手の利益を優先する」という意味合いとは少し違って

料理という身近なテーマを切り口に

手仕事のきれいさ、器。それによって周りと繋がることの大切さを

わかりやすく語られているので読みやすく

「自然な利他」についての気づきも得られる一冊です。

ラボラトリー・ハコ 店主 山田 真奈美さん

2021.06.11

二番目の悪者小さい書房

二番目の悪者

林 木林/作  庄野ナホコ/絵

このお話はフィクションです。
誰も悪気はなかった
良かれと思って広めただけ
王様になりたい金のライオンがついた嘘で
国がおかしくなって行く
作られた話なのに
まるで私たちが生きている社会にある怖さを
見せられているようでゾクっとしました
情報あふれる現代、真実を自分の目で確かめるのは難しいです
それでも、大切なことを判断出来るように
自分で「考える」ことを忘れてはいけないと強く思いました。

ラボラトリー・ハコ 店主 山田 真奈美さん

2021.06.09

最初に夜を手ばなしたマガジンハウス

最初に夜を手ばなした

椿 冬華

大好きなことがいっぱいある作者の椿さんは
生まれつき耳が聞こえなかった
そして、目の障害で今まで出来たことが
段々出来なくなって行く...
それまで、作者の世界に存在したものが失われて行く中で
今まであったものを取り戻そうとせず
試行錯誤を繰り返し新しい方法を作り出すことで
「大好きなこと」を決して手放さない
そのしなやかで力強い決意と凛とした生き方に
心を打たれました。

ラボラトリー・ハコ 店主 山田 真奈美さん

2021.06.07

読書の日記  本づくり/スープとパン/重力の虹NUMABOOKS

読書の日記  本づくり/スープとパン/重力の虹

阿久津隆

東京で本の読める店" fuzkue" というカフェを経営する著者の生活から7ヶ月と9日分切り取り、1冊にまとめた日記本。この本が始まる10月1日から、同じ日数をかけて1冊を読みました。彼がお店を経営しながら感じていることや料理のこと、読んだ本と観た映画のこと、生活の中の大小の出来事から考えたことなど、短く丁寧な言葉で綴られています。ちなみに、僕はこの日記を読み始めて自分でも日記を書くようになりました。

ミシマ社京都オフィスデッチ   大成 海

2021.06.04

ざらざらをさわる晶文社

ざらざらをさわる

三好愛

毎日の何気ない会話や出来事のなかで、自分の内側に芽生えた「ざらざら」とした何か。それは疑問や気づきだったり、言葉にならないけれど確かにあった感覚だったり。そんな「ざらざら」に目を向けて、そっと撫でて、味わうことは、明日を生きる私をつくる行為のように思えます。
どうにも掴みきれない自分とその心象を、やわらかい詩のような絵で象るイラストレーター、三好愛の初のエッセイ・イラスト集。

ミシマ社京都オフィスデッチ   山本小蒔

2021.06.02

ページトップへ