第12回
運営チームの近況報告
2021.04.24更新
前回の記事、読みました?
皆さんこんにちは。「一冊!取引所」のワタナベです。 さて、何を書こうかしらと思って、とりあえず前回寄稿した記事「人と人とをつなぐ出版流通でありたい」を読み返してみたのですが、文章が長すぎて読みにくかった! やや、心は込めたつもりです。でも、1か月前の自分に、「まあ落ち着け。落ち着いて推敲せよ。」と言ってあげたい。
ということで、今回は、手短にいきましょう。「運営チームの近況報告」ということで。
『本の雑誌』2021年5月号に寄稿しました!
愛書家にはおなじみ、本の雑誌社さんの『本の雑誌』になんと! 寄稿させていただきました。というのも、今号の特集は、「本屋がどんどん増えている!」というもので、私がかねてより尊敬してやまない同社の「炎の営業マン」こと杉江由次さんから「本屋の逆襲が始まる なぜ今本屋が増えているのか」というテーマで書いてくれませんか? と、執筆の依頼をいただいたのです。杉江さんは営業だけでなく、編集者でもあり、著者でもあるという、サッカーに例えるなら、守備もできてパスも出せて点も取れるというようなすごいお方。原稿をお渡ししてから感想をいただくまでのあいだ、とても緊張したことを覚えています。私の文章力はさておき、一冊!取引所を始めてから実感したことをベースに書いたので、その点において、これは私にしか書けない文章だぞと、気張って取り組みました。後述の商談会の準備などもありヘロヘロになったのですが、杉江さんからの依頼だからなんとか書けました。ありがとうございました。
さて、この『本の雑誌』5月号には、ほかにも興味深い記事がたくさん。「いま行きたい!全国独立系本屋112」なんていう貴重なリストも掲載されていて。とっても面白いですし、この号、売れてるみたいです。一家に一冊、ぜひお買い求めください!
「書店向けWeb商談会」が開幕そして閉幕。
2月に書いた前々回の記事「カランタ、変化のとき」でご紹介した出版DXの取り組み、「書店向けWeb商談会」が4月5日に開幕を迎え、そして23日に閉幕しました。一冊!取引所は、システムの特徴を生かし、商談会に「オンライン注文機能」や「合同フェア注文書」を提供したほか、商談を受け付ける「出展社」としても、また運営側である「実行委員会」の活動にも参加。今年に入ってからずっと、この商談会に向けた準備に取り組みました。会期中もそれは続き、終始時間が足りない状況が続いたのですが、実行委員会の皆さま、とりわけ三芳委員長からの多大なるご支援、そしてカランタメンバーからの全面サポートのおかげで、ヘロヘロになりながらもなんとか打ち上げの日を迎えることができました。
そしてワタナベ、今、思う。「商談会は、終わったところからが、本当のスタートだ。」 この間いただいたたくさんのご縁を胸に、書店と出版社をつなぐ、この旅は続くのであります。
日々、個別にいただくお問い合わせやご相談
「自分たちのシステム」を標榜する「一冊!取引所」ですから、日々、ユーザーの方や参加検討中の方より、さまざまなお声を寄せていただいております。お声というのは、アイデアの種。やりたいことが声の数だけ増えていきます。ただ、それと比例してパソコン仕事的なことも増えていくのが運営サポートや営業系業務の常というか。毎日、この身ひとつでバタバタと、両手でしっかりつかもうとしても指の隙間からこぼれ落ちるサラッサラな砂のごとく、貴重な時間があっという間に過ぎていく。本当に仕事が詰まってくると、気持ちばかりが焦る。そして頭が混乱して、せっかく掴んだ種なのに、どれも手につかなくなるというか。が、そんなときは、自分が取った行動がすべて「一冊!取引所」への力になるんだというイメージを持つようにします。そうすると、いまよりもっと「書店と出版社がつながる」わけで、であるならばきっと、「読者もうれしくなる」はずだからです。社会人22年目なのにこんなこと言って、未熟だよなあと我ながら思います。
まあしかし、先ほど紹介した『本の雑誌』にも書いたのですが、私の座右の銘は、「本の近くにいると、いいことがある。」というものでして。これは、ミシマ社営業時代に培われた、私の不朽の思いです。いまはウェブサービスの仕事をしています。でも、「本の近く」なんですよね。このことが、私の気持ちを支えてくれています。教科書に載っていない未来に道をつけようと思ってやっていて、答えのない世界。一寸先が見えにくかったり、ときに失敗もありましょうが、気持ちが折れそうになったときはそっと目を瞑り、ココロのなかで「本の近くにいると、いいことがある。」って3回くらい唱えるのです。そうすっと、不思議なことに、まぶたの裏にあたたかな光が差すんですよね。なんてこった。本ってやつは、マジカルだなあ。
そんなわけで、この数か月で、「積ん読本」がまたずいぶんと増えてしまいました。現場からは以上です。
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