第81回
2025.01.31更新
今日は1月の最終日。「なんだか長い1カ月でしたねぇ」とオフィスで話しているミシマ社メンバーです。『新版 ザ・万字固め』発刊や、2月刊『口笛のはなし』『はるってなんか』の制作、昨年12月刊『青い星、此処で僕らは何をしようか』のイベント開催など、活動がてんこ盛りの大充実だったからこその体感かもしれません。
このコーナーでは、月の最終日にメンバーが今月を振り返り、そして来月に起こるおもしろいことをお伝えします!
少し暖かくなったと思ったら、また寒波がやってきたり。まだまだ寒い日々が続きそうですので、みなさまご自愛ください。
代表 三島邦弘の「今月と来月」
本年の新刊1冊目は、万城目学さんの『新版 ザ・万字固め』でした。2013年刊版に増補、新装しての刊行だったわけですが、おかげさまで大好評!めでたく増刷の運びとなりました。
今月は既刊の増刷も多く、ミシマ社初の絵本『はやくはやくっていわないで』は累計五万部に。『謎の症状』は3刷、『胎児のはなし』は9刷を決定。
『RITA MAGAZINE』の2刷を決められたのは快挙です。雑誌とムックの間のようなスタイルを見出し、発刊した本誌が、1年かけて増刷。雑誌という世界の新たな地平を拓いた、とこれを1人で制作した星野を讃えたいです。ブラボー。3月には、第二弾が出ますので、ご期待くださいませ。
来月以降の新刊もすべて増刷になりそうな予感。すでにそう思えるほど、間違いなく面白いですので。お楽しみに!(三島邦弘)
【今月の一枚!】
年始に京都に向かう新幹線、ひかりに乗ったら、窓側で富士山を拝めました。少しゆっくりも悪くないと思いました。(星野友里)
先日、ちいさな読者さんたちが京都オフィスに「社会見学」に来てくれました。そこで渾身の『パパパネル』を披露するダディーズです(左からミシマ、『46歳で父になった社会学者』の工藤保則先生、「一冊!取引所」の渡辺さん)。(長谷川実央)
今月はブックスキューブリック箱崎店さんでの「『今日の人生3』原画展」(2/9まで!)の設営で、福岡に出張してきました。1日早く福岡入りして、立花山という市街地からほど近い山に登りました。福岡は海と山が近くて、島陰もいろんなところから見えて素敵な場所でした。(須賀紘也)
年始に久しぶりに京都に降り立ち、真っ先に食べたくなったのは京都らしさのかけらもない「つくもうどん」のぶっかけうどんでした。めちゃくちゃ硬いうどんがクセになるんです。よく神戸などに営業へ行く前に食べていました。懐かしい〜。(山田真生)
【来月のおもしろいこと】
2月は、みなはむさんの2作目の絵本『はるってなんか』と、最相葉月さんと口笛世界大会チャンピオン(!)の武田裕煕さんによる対談本『口笛のはなし』が発売日を迎えます。両方の制作にかかわっていたのですが、どちらもすごい本ができてしまいました・・・。共通するのは「あたらしい!」ということ。季節を描く絵本って、名作から新作までたくさんありますが、みなはむさんが描く緻密な植物や景色、色彩の鮮やかさ、登場する人たちの心情のみずみずしさ、それが季節というテーマと合わさると、こんな感覚がたちあがるの!?というまったく新しい読後感があります。『口笛のはなし』は、そもそも自分の体がすでに楽器だったなんて! 吹けなかった口笛が吹けるようになるなんて! 新しい発見がつまっています。ぜひ書店でお求めください。(野崎敬乃)
沖縄県浜比嘉島にある「本と商い、ある日」さんで、きくちちきさん作『ゆきのゆきちゃん』の原画展が始まります(2/13まで!)。南国の本屋さんに広がる銀世界、ご旅行の際はぜひお立ち寄りください。ある日さんが栽培している島バナナもとってもおいしいです。(佐藤美月)
TSUTAYA尼崎つかしん店で開催中の「独特で面白い出版社フェア」、先日の手売り即売会もたくさんのお客様にお越しいただきました。通路で呼び込みをしていたら、某出版社のかたに、『「独特で」面白い出版社って、ほんとにそうですよねー!』と笑顔で言われました。ほめ言葉だと思います。2月、3月の手売りは参りませんが、入り口すぐにミシマ社棚がありますので、ぜひお立ち寄りくださいませ〜。(加藤千里)
2月23日(日)まで、広島 蔦屋書店さんで「島の暮らし―100年後もみつばちと共に」を開催中。昨年6月に刊行された内田健太郎さんのエッセイ『極楽よのぅ』(ちいさいミシマ社)を記念したフェアです。なんと本と一緒に、養蜂家の内田さんがつくった「島のはちみつ」も販売。これがほんとうに美味しくて、ひとさじすくって口に入れると、花が咲くみたいな、鈴が鳴るみたいな・・・濃厚で澄んだ味です。極楽な本と蜜、ぜひお楽しみください~。(角智春)
運営メンバー紹介
三島邦弘 ミシマ社代表。編集者。マグマを擬人化するとこんな感じ(?)。作る本は「なにもしない」「待つ」等の大切さを伝える内容が多いが、本人はじっとしてるのが超苦手。(絵・文:ハセガワ)
星野友里 編集から営業まで、ミシマ社のすみずみに手をかけて、チームを支えてくれるリーダー。そのエネルギー消費量は計り知れず、休日はフラダンスや旅先で英気を養う。よく行く温泉地は湯河原。(絵・文:サトウ)
長谷川実央 京都オフィスリーダー。仕掛け屋チーム。ポップもパネルも展覧会も小道具も大道具も作る、X刀流の名プレーヤー。気の遠くなるようなほどのバランス感覚の持ち主。(絵・文:ノザキ)
加藤千里 2023年9月に入社した、ミシマ社初の営業マネジャー。最高のパッション、エレガンス、お茶目さを兼ね備える。仕事と同様、趣味・生活にも120%のエネルギーを注ぎ、花を150種類以上育てたり、年間100以上のライブに参加したりしてきた。こんな大人になりたいと思うような、素敵な方。(絵・文:スミ)
野崎敬乃 2018年入社、新卒6年目。編集の枠を超えて、営業面でも活躍中。「がんばりオーバーロード」と某デザイナーさんにネーミングされるほどのがんばり屋さんであり、「がんばるわたしが嫌いじゃない」フェアの発案者。パンクロッカー並みの瞬発力をもつ一方で、ナメクジや昆虫は大の苦手。まあ、おもろい人です。(絵・文:ミシマ)
須賀紘也 自由が丘オフィス所属。東北、関東、中国エリアの営業を担当。野球、プロレス、歌謡曲、銭湯、都々逸など趣味は多岐に渡り、老若男女と話題を共有できる引き出しの持ち主。最近、分厚い『副詞用法辞典』を買った。満月の写真を撮るのが好き。(絵・文:ニシオ)
佐藤美月 経理チーム。自由が丘の実質的リーダー。ミシマ社の音楽全般も担当。ピアノを弾くようにキーボードをたたき、納品伝票をつくる。仕事中、まわりに聴こえないくらいの音量で鼻歌を歌っている。(絵・文:ホシノ)
山田真生 営業チーム。朝ごはんは菓子パンかヨーグルト、昼食は必ず外出して食べる、夕飯を食べているイメージがなぜかない、営業に行くと書店員さんからいろいろ教わって帰ってくる、背の高い男です。(絵・文:モリ)
角智春 編集チーム(京都オフィス)。穏やかで落ち着いた美しいアルトの声。眼差しにはつよい意志の光。南米留学経験あり。隣で突然吉本ばりのボケが起きても、時間差で吹き出す品の良さ。花にたとえるなら、しなやかで多彩なグラデーションが美しいコスモス。聡明で端正な仕事ぶりに、日々学ぶことばかりです。(絵:ハセガワ 文:カトウ)