第8回
GOOD NATURE STATIONの田尻さん
2022.01.23更新
こんにちは、京都オフィスのタブチです。私は京都エリアの営業を担当しているのですが、先日、とあるきっかけで四条河原町にある「GOOD NATURE STATION」さんにミシマ社の本を置いていただけることになりました。そして担当をしていただいている田尻さんとメールでやりとりをしていると、あるとき「実は、ミシマ社サポーターなんです」とカミングアウトが。ありがたいなあ、と思いつつ納品の際にご挨拶に伺うと、自分と同い年ということが判明。衝撃と感銘を受けつつ、「とんかつ清水」で一杯やりながら、これは「サポーター名鑑」にもご出演いただかねばと依頼したところご快諾くださいました。GOOD NATURE STATIONもとっても素敵な空間なので、ぜひ田尻さんに会いに足を運んでみてください!
サポーターNo.894 田尻裕太郎さん(京都府)
はじめまして。ミシマ社サポーターの田尻裕太郎です。私は京都市内の四条河原町にある「GOOD NATURE STATION」という「人にも、自然にも、いいものを。」をコンセプトにしたホテルやショップを組み合わせた施設で働く会社員です。過去のサポーター名鑑を読むと、特色ある仕事や取組みをされている方ばかりだったので少し気が引けるのですが、サポーターの方々やミシマ社を応援する方々の中には私と同じような人もたくさんおられるだろうと思い、ありがたく引き受けさせていただきました。
私とミシマ社との出会いは後藤正文さんの『何度でもオールライトと歌え』です。正直申し上げるとその当時はその本の出版社がミシマ社であることを知らずに読んでいました。表紙が普段読んでいる本と違って手触りが心地よくこだわって作られているんだなぁと感じたことを覚えています。アジアンカンフージェネレーションの音楽をよく聴いていたので、本が曲の中だけでは表現できないことを掬い上げる役割をしていていると感じました。本の面白さに気づいたのもこの時だった気がします。
その後、再びミシマ社と巡り会ったのは2020年。会社の異動で大阪から京都に勤務先が変わり、仕事内容も新卒採用担当から商業施設の販売促進担当へと大きく変わりました。勤務先は鉄道会社が営む施設なのですが、販売する菓子や食品や化粧品の製造も行うなど、ビルの受ける印象と異なり、手探りで手作り感のある場所です。
営業的にはコロナウイルスの影響を受け、浮き沈みを繰り返す毎日。まさかこのような状況が今なお続けているとは思っていませんでしたが、試行錯誤が続いています。
まわり道や寄り道を明るく勧めてもらって救われた
仕事が行き詰まると、近くにある丸善京都本店に気分転換のために立ち寄ります。そこにあるミシマ社の常設コーナーが、他の棚に比べて人肌感があり、とても目立っていたのです。そこで『何度でもオールライトと歌え』を発見し、この本をミシマ社が出版していることを知りました。また発酵をテーマにした取り組みができないかを考えている時期だったので『ちゃぶ台 vol.4 経済×発酵』の内容と表紙のインパクトに惹かれ、久しぶりにミシマ社の本を手に取ることになりました。余裕や遊びがない世の中の気分に疲れ、仕事でもシンプルなわかりやすさが最も大切な価値で成功への近道であるかのように語られることがあり、モヤモヤすることが多かったのですが、『ちゃぶ台』を読むとまわり道や寄り道を明るく勧めてもらって救われたような気分がしました。
『ちゃぶ台』をきっかけにミシマ社自体に興味を持ち、ホームページを見るとサポーター制度を発見。お金が全ての世の中ではないですが、それでもお金があれば諦めずにできることがある。このお金の使い方は何か面白いことにつながるんじゃないかという直感を信じ、期中ではありましたが迷わずサポーターになりました。この選択をきっかけにミシマ社を応援する一人となり、大きすぎず、小さすぎない輪に加わえてもらった気分です。
サポーター費の一部で新卒採用も実施されていることも前職での新卒採用の経験から親しみを感じましたし、今回お声がけいただいた営業のタブチさんもその一員と聞いているので、巡り巡って何かにつながっていくのであればうれしい限りです。
サポーターになってからのミシマ社は何かと気にかけてしまい、何はなくとも連絡をしてしまう友人のような距離感。そして月1回届く手書きの文字がびっしりのミシマ社サポーター新聞は、年賀状のやりとりすらしない私にとって温かい気持ちになる手紙のようです。
その後、施設でのトークショーイベントにタルマーリーさんがお越しくださり、継続的にパンを販売させていただいたり(非常にご好評いただいております)、イベントのテーマにちなんだミシマ社の書籍を販売させていただいたりと縁がつながっています。
好きなミュージシャンやスポーツが同じことより、好きな本が同じことの方がよりお近づきになれるあの感覚がいつも不思議です。長い時間をかけて読んだ本なのに、久しぶりにページを開くとまっさらな内容が書いてあるように思えるのも不思議です。
本を読んで気持ちが動くのは、本を作ることに関わる人が持つあたたかさとそれを受け取る人がいるからだと思います。そんな出会いが一つでも多く生まれるようにサポーターの一人として応援していければと思います。ミシマ社の本屋さんにも行ったことがないので、行くことを心待ちにしています。
最後になりましたが、ミシマ社オフィスがある京都にお住まいの方はもちろん、遠方から京都にお越しくださる機会があれば、私が働く施設にもお越しいただければ幸いです。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
編集部からのお知らせ
2022年度のサポーターのご案内
ただいまミシマ社では、来年度の私たちの出版活動を応援してくださる「ミシマ社サポーター」を募集しています。ご興味のある方は(詳細はこちら)、下記の三種類からお選びください。サポーター特典は、毎月、1年間お届けいたします(中身は月によって変わります)。
◎ミシマ社サポーター【サポーター費:30,000円+税】
いただいたサポーター費のうち約25,000円分をミシマ社の出版活動に、残りをサポーター制度の運営に使用いたします。
【ミシマ社からの贈り物】
* ミシマ社サポーター新聞(1カ月のミシマ社の活動を、メンバーが手書きで紹介する新聞)
* 紙版ミシマガジン(非売品の雑誌。年2回発行・・・の予定です!)
*生活者のための総合雑誌『ちゃぶ台』(年2回発刊)
* 特典本に関連するMSLive!(オンライン配信イベント)へのご招待
※特典の内容は変更になる場合もございます。ご了承くださいませ。
◎ウルトラサポーター【サポーター費:100,000円+税】
いただいたサポーター費のうち約95,000円分をミシマ社の出版活動に、残りをサポーター制度の運営に使用いたします。
【ミシマ社からの贈り物】
上記のミシマ社サポーター特典と同じです。
◎ウルトラサポーター書籍つき【サポーター費:150,000円+税】
上記の特典に加えて、その年に刊行するミシマ社の新刊(「ちいさいミシマ社」刊も含む)をお送りいたします。いただいたサポーター費のうち約100,000円分をミシマ社の出版活動に、残りをサポーター制度の運営に使用いたします。
お申し込み方法
サポーター費のお支払いの方法によって、お申し込み方法が変わります。以下よりお選びください。
⑴ ミシマ社のウェブショップから クレジット決済・コンビニ決済・PayPal・銀行振込 をご希望の場合
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