第85回
「こどもとおとなの夏の放課後2022」大充実で幕を閉じました!
2022.09.16更新
こんにちは、ミシマ社です。
ミシマ社では、7月末~8月末にかけて、「こどもとおとなの夏の放課後2022」を開催しました。4つの講座を通じて、自分の知らない世界を知ることのおもしろさに改めて気付いたり、少し視点をずらすだけで世界の見え方がかわることを実感したり。主催者側の私たちも、すばらしい講師の方々が届けてくださった最高の講座たちを前に、興奮が隠せませんでした!
「こどもとおとなの夏の放課後2022」は全部で4つの講座がありました(各講座の様子は、こちらの記事でご覧いただけます)。
鳥取県智頭町のパン屋・タルマーリーさんの「菌を育ててピタパンをつくろう」
料理研究家の土井善晴さんの「土井善晴のお料理学校」
アーティストの村上慧さんの「家をつくる、その前の『アイデア』の練習」
文化人類学者の松村圭一郎さんの「はじめてのフィールドワーク」
本日の記事では、そんな「夏の放課後」について、講座全体の特色に沿って振り返ります。参加されていない方にも、少しでもこの講座の興奮が伝われば嬉しいです。
講師の方から直接フィードバック!
土井善晴さん「土井善晴のお料理学校」
「夏の放課後」は講座を1回受けるだけではない点が最大の特色のひとつです。
この図のように、まず講座本編のあと、課題に取り組む期間があります(課題の提出は自由です)。その後その課題についてフィードバック会で発表し、講師の方に直接コメントをいただく、という流れで開催しました。
ちなみに、各講座、以下のような課題に取り組みました(課題についても、こちらの記事に詳しく記載しています)。どの課題も、「与えられた正解を求めて作業する」のではく、「自分の興味に基づき、自分で考え、手や体を動かしてつくりあげる」といったものばかりで、参加者のみなさんが、楽しみながら積極的に取り組んでくださったことが、発表を聞いているとひしひしと伝わってきました。
「菌を育ててピタパンをつくろう」→菌を育ててピタパンをつくろう
「土井善晴のお料理学校」→お料理を作って、「絵」「写真」「文章」などに残そう!
「家をつくる、その前の『アイデア』の練習」→「〇〇から〇〇を守る家」を考えよう!
「はじめてのフィールドワーク」→フィールドワークをしてみよう!
村上慧さんの「家をつくる、その前の『アイデア』の練習」
自分が取り組んだ課題について、各分野の一流の講師の方々から「ここがよかった」というコメントや、「このあとここをさらに深堀するとおもしろいのでは?」といったアドバイスがもらえるのは、「夏の放課後」ならではの経験でした。
響き合う講座たち!
「パンづくり」「お料理」「家のアイデア」「フィールドワーク」という、一見異なる4つのジャンルの講座ですが、講座同士が思わぬところでつながり、響き合っているのが印象的でした。
タルマーリーさん「菌を育ててピタパンをつくろう」
一例をあげると、「イラストで描いてみると、写真に撮っただけでは気付かなかったような発見ができる」といった内容のことを、土井さん、村上さん、松村さんの3名がおっしゃっていたのです! それぞれの分野で、常識にとらわれない独創的なアイデアや取り組みをされているお三方の、発想のヒントを垣間見た気がしました。
また、4講座通しチケットですべての講座に参加してくださった方のなかには、それぞれの内容を複合させた力作の課題を提出してくださった方も。まず、村上さんの講座から「ゴミの出しすぎからまもる家」を思いつき、タルマーリーさんの発酵のお話をヒントにしてコンポストをつくり、さらには、松村さんのフィールドワークの手法でスーパーの商品に使われているプラスチックの放送について調べてくれました。
講座を受ける中で、それぞれの講師のお話が頭の中で化学変化を起こし、だれも予想していなかったような学びを生み出している様を目の当たりにしました。
全国の仲間といっしょに学べる!
自分以外の人の発表を聞ける、という点も、フィードバック会の魅力のひとつだったように感じます。しかも、普段の学校生活などでは交わることのない、年齢も住んでいる場所も異なる人と学べるのも、オンライン講座ならでは! たとえば、タルマーリーさんの菌づくりでは、地域による菌の働きの違いを、松村圭一郎さんのフィールドワークでは、地域ごとの街並みや文化の違いを実感できました。
松村圭一郎さんの「はじめてのフィールドワーク」
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「こどもとおとなの夏の放課後2022」はすでに終了してしまいましたが、来年の夏にも、「こどもとおとな」向けの講座を開催する予定でいます! 今年は見逃してしまった方も、ぜひ来年の講座に参加してみてください!