第7回
発刊から1か月! 読者の方からたくさんのご感想が届いています!
2020.10.20更新
こんにちは、ミシマガ編集部です。
内田樹先生の新刊『日本習合論』が発刊となってから、1カ月が経ちました。
「どうして神仏習合という典型的な雑種文化は消えたのか?」という問いを足がかりに、宗教、農業、会社、仕事、民主主義とさまざまなトピックスへ習合的にアプローチしていく、内田先生の6年ぶりの書き下ろし単著です。
内田先生は本書の中で、「少数派の果たす役割」ということもひとつのテーマとして語られています。
多数派の意見が正しい、というような風潮が蔓延する中、「少数派である自分が間違っているの?」と不安を感じてしまっている方に、ぜひ本書を手に取っていただきたいです。内田先生のやさしく、そして力強い肯定の言葉に、きっと自信を取り戻していただけるはずです。
まだ発刊から1か月ですが、この間ほんとうにたくさんの方にご感想をお送りいただきました。ここからは、その一部をご紹介します。
タイトルから、「神仏習合の話かな?」と思いきや、それだけにとどまらず、農業、仕事、民主主義と話はどんどん広がっていき・・・こんなに様々な話をしていると、内容がとっちらかって読み手は混乱しそうなものですが、むしろ「これとあれをつなげて考えることができるのか!」と「もっとください!」状態にさせてしまう手腕はさすがだなあと思いました。
ーー20代女性
「話を単純にしないこと」、「真に頭のいい人とは、様々な意見を聞いて整理のできる頭の大きい人」という言葉が印象的でした。わかりやすさばかりを求める社会に私自身疑問を感じる中、先生のご意見にはいつも感服させれらます。
ーー30代男性
少数派であることが最近不安になっていたところ、この本に接して不安が解消された思いです。
自分の思っていることを率直に述べづらい世相ですが、場合によってはも思い切って言い切れるように精進していくつもりです。
ーー70代男性
「私のための本だ!!」と読みながら確信しました。
・「仕事」と「稼ぎ」の違い・・・田と山を持つ田舎の実家出身で、都会でサラリーマンをする私の身体実感が言語化されていてうれしかったです。
・「マーケット」と「社会共通資本」・・・仕事の都合上、経済学を勉強し続けていますが、「万能ではない」、「使う場面を誤らない」感性も磨く必要があることを再認識しました。
ーー30代女性
まず、装丁の美しさに惹かれました。次に、紙の匂いです。本を購入する際は紙の書籍も電子書籍もどちらも利用しますが、久々に何とも言えない香ばしいこと。秋の夜長にじっくりと楽しんでおります。
ーー50代女性
装丁の美しさに惹かれて手に取ってくださった、というご感想もたくさんいただいています! 装丁を手掛けて下さった尾原史和さんへのインタビュー記事も掲載しています。(詳しくはこちら)
内田樹さんの書籍は、人生の示唆があふれていて、いつも勇気づけられます。言葉の"贈り物"を感謝の気持ちをもって受け取っています。
ーー30代男性
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ご覧いただきましたように、『日本習合論』は、もともと神仏習合などの日本の歴史、文化に興味をお持ちだった方だけでなく、現代を生きるすべての人に新たな発見や、思考を深める糸口を与えてくれる一冊です。まだお読みでない方は、ぜひ手に取ってみてください!
編集部からのお知らせ
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9/17に開催された、内田樹先生と朴東燮先生の、日韓をつないでのオンライン対談のアーカイブ動画を、10/25(日)までの期間限定で販売中です。
朴先生が"内田樹研究者"として『日本習合論』と内田先生を読み解くエキサイティングな対談でした。内田先生が「朴先生は世界で一番俺のことを知っている」と漏らす場面も・・・!
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