第152回
くどうれいん『桃を煮るひと』読者からの熱い感想が続々!
2023.07.18更新
くどうれいんさんの『桃を煮るひと』の発刊から約1カ月、早くもたくさんの読者から感想のおはがきをいただいています。そのペースの速さと、一枚一枚のはがきの熱量に私たちもただただ圧倒されるばかり! おはがきをお送りくださる読者の年齢層の幅広さもとても印象的です。本日のミシマガでは、その一部をご紹介します。
くどうれいん『桃を煮るひと』(ミシマ社)
3刷から帯が変わり、まるで果物のシールのような「10,000部突破!!」という文言が加わりました!
読者のみなさまのご感想
『わたしを空腹にしないほうがいい』のころからくどうれいんさんの文章のファンで、『桃を煮るひと』の発刊を楽しみに待っていました。一篇ずつ、少しずつ読むつもりでしたが、一気読みしてしまいました。おなかいっぱいになったような、はたまたおなかがすいてくるような、そんな一冊でした。
やさしい黄色とピンク、やわらかい手ざわりの装丁も、とても良いです。(京都府・30代)
表紙を開くと出てくる別丁扉は、タイトルが透けて見える仕様に。
デザイナーの脇田あすかさんによる、細かいところにもこだわりのつまった装丁デザインです。
ただいま休職をしており、文字がつるつるとすべって本が読めなくなっていました。それでも本が好き、という記憶を信じて本屋に出向き、気になる表紙を手に取る行為をあきらめられず続けていました。そんな中でこの本に出会い、装丁の手ざわり、色、そして目次にある言葉たちのみずみずしさに思わず購入していました。読めるかもわからない、そのページをめくっては、文字が映像をうつして、気づいたらおなかの音が聞こえてきました。本が読める幸せを2年ぶりに体感することができ、なんだか厚い雲が晴れていくようです。ありがとうございました。(宮城県・30代)
本のデザインと大きさがかわいかったのと、1つ1つのエッセイが面白くてかわいくてみずみずしいかんじがしました。まるで桃をまるかじりしているような感性のかたまりのような文章でした。色々ある世の中ですがこれからも楽しくてオシャレで、でも笑える少しせつないエッセイをよろしくおねがいします!(岩手県・40代)
『わたしを空腹にしないほうがいい』で装画・挿画を担当されていた山﨑愛彦さんが、『桃を煮るひと』でも挿画を担当してくださっています。
孫のいない者にとって、孫世代の方のエッセイって馴染むのかしらと思いつつ読み始めると、全く身近で、面白い面白い。(編集部註:くどうさんの)おばあさんのことばは、私のことばそのもの。文章のころがり、締め。感じ入りました。(岩手県・70代)
おもしろくて、一日で読んでしまいました。読みおわるのがもったいない!と思ってしまいました。この本を読んでから、食べたもの、飲んだものがいつもにもましておいしく感じました。また明日から生活を頑張ろうと思って元気が出ます。(青森県・40代)
景色や味が目の前、口の中に感じられるような、そんなあたたかい作品で、今回もあっという間に読み切ってしまいました。カバーの質感、さわりごこち、手にとったときにびっくりしたくらい気に入りました。(東京都)
『桃を煮るひと』の目次。日経新聞「プロムナード」に掲載されたエッセイに加え、本書でしか読めない書き下ろしもたっぷりと収録されています。
***
読者の本のプロである書店員のみなさまも、本書を絶賛しています! 発刊前にゲラを読んでくださった書店員さんの感想はこちらの記事をご覧ください。
編集部からのお知らせ
『桃を煮るひと』がNHKラジオ「ラジオ深夜便」でご紹介いただきました!
7/16(日)に放送されたNHKラジオ「ラジオ深夜便」で、荻窪にある書店・Titleの店主である辻山良雄さんに『桃を煮るひと』をご紹介&朗読いただきました! 1週間の聴き逃し配信もございます。ぜひお聞きください!