第171回
最相葉月『母の最終講義』はやくも1万部突破!絶賛の声続々!
2024.03.08更新
1月に発刊した最相葉月さんのデビュー30周年記念エッセイ集『母の最終講義』。最相さんが、30年にわたるノンフィクション作品の執筆や人生相談連載などのお仕事の裏側、そしてそれと隣合わせで続いたお母様の介護の日々について綴ったエッセイ集です。
おかげさまで、はやくも4刷1万部を突破しました。しかしこの本の素晴らしさからすると、まだまだこれはスタートライン。発刊時のミシマガ記事でも、営業部長(臨時代理)のミシマがこう述べていました。
最近のエッセイ市場で1万部いけば「すごい!」となりますが、そんなものではない、と確信している
その魅力を裏付けるように、新聞各紙や雑誌などでも続々と取り上げられ、全国紙に限っても、すでに3紙で計6回も登場しているんです!
今回はそんな新聞記事でのご紹介や、すでにお読みいただいた方のご感想など、本書の魅力がより伝わる声をお届けしてきます。
読書家たちが絶賛!
本書の特徴は、なんといっても「上質なエッセイ集である」という点です。ノンフィクションライターとして、30年に渡り第一線で活躍してきた最相さんの、品のある美しい文章に存分に浸ることができる一冊です。それは、書評欄を担当されているような読書家のみなさんのお墨付き。本日はその一部をご紹介します。
★鷲田清一さんが「折々のことば」で異例の2日連続ご紹介!
朝日新聞1面の人気連載「折々のことば」で、鷲田清一が2日連続で本書の一節をご紹介くださいました。掲載2日目は、連載3000回の記念すべき回でした。いかに鷲田さんが本書を特別に思ってくださっているかが伝わります。鷲田さんがご紹介くださったのはこの2節です。
「何かあって責任を問われるとしたら、行ったことではなく、行くにあたってどこまで準備できていたかに対してだろう」
「過去は過去、今は今。今日から始まる思い出だってある。」
★最相さん「推し」の梅田明日佳さん
自学ノートで知られる梅田明日佳さんに、読売新聞読書面の「梅田明日佳の読書ノート」でご紹介いただきました。
梅田さんは小学6年生のときに最相さんの心のケア活動に関する記事を読み、その一文にしびれたことから最相さんが「推し」になったと仰っています。
★読売新聞の読書委員を務めた仲野教授も絶賛!
そしてミシマガ読者にはおなじみ、3月には『仲野教授の この座右の銘が効きまっせ!』を上梓される仲野徹さんも、本書を絶賛されています。ご自身も『仲野教授の笑う門には病なし!』などのエッセイ集を発刊されている立場から、いかに本書が上質なエッセイかを解説くださっています。
いいエッセイってなんだろう。まずは文章がうまくなければならない。それも、シャープでありながら柔らかくあってほしい。桂枝雀の「笑いの定義」ではないけれど、緊張と緩和も必要だ。最相さんのエッセイはどれも満たしている。
この書評はHONZのサイトで全文が読めるのですが、仲野先生お得意(?)の自虐もありつつ、笑ったりウンウンと唸ったりと楽しく読める素敵な文章なので、ぜひ読んでみてください。
読者からも感想が続々と!
本書をお読みいただいた読者の方からも、早速たくさんのご感想が届いています。ここではその一部をご紹介します。
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いかがだったでしょうか。実際に身近な方の介護をされている方、された経験のある方はもちろんのこと、自分自身と向き合い直すような素敵な読書時間を過ごしたい方々にもおすすめの一冊です。ぜひお近くの書店さんで手に取ってみてください。