第74回
2024.06.30更新
今日は6月の最終日。京都では雨がしとしと降っています。
ミシマ社は今月、ちいさいミシマ社レーベルから『極楽よのぅ』(内田健太郎 著)を刊行しました。このエッセイの舞台である周防大島に、先日ミシマが訪問してきたのですが、帰ってきたら明らかにすっきりした面持ちで生命力が高い感じになっており、島のパワーを体感。そのときの様子を、ミシマ社ラジオでも配信中です!
さて、今月も「みんなのミシマガジン」を訪れていただき、ありがとうございました。
本コーナーでは、毎月の最後にミシマ社メンバーが今月を振り返り、そして来月に起こるおもしろいことをお伝えします。
代表 三島邦弘の「今月と来月」
6月、さまざまな場所ですてきな方々とお会いしました。東京、久留米、福岡、周防大島、福山・・・他社の編集者、作家、デザイナー、書店員、農家、僧侶、学生、なにかの範疇に収まらない方をふくめ、さまざまな活動をされている方々と各地でいっぱい話しました。そうした時間は、最短では、10月刊行の『ちゃぶ台13』でかたちになります。ただ、多くは、ずっと先に、何かになるかもしれないし、ならないかもしれないものばかり。そうしたときを今月はいっぱいもてました。ところで先ごろ、誕生日を迎え、半世紀近く生きてきたことになります。そして、ようやくこの歳になり、今月のような時間を「贅沢」と呼ぶのだと知りました。
この贅沢が可能なのは、間違いなく、一緒に働くメンバーのおかげです。「ミシマ社の話」で書いたように、経営という足場にたたなくても、全員が自律的に動いてくれる。だからこそ、「暮らしと芸術と組織」が自ずと調和をとって動いていく。もちろん、まだまだ、です。が、足りないものを指摘するのではなく、自律的に動いている(少なくない)部分を喜び、育っていくのを楽しみにしたいです。
7月は、韓国ツアーもあります。きっと、もっともっと暑くなっているでしょう。焦らず、無理せず、身体を大切に、すべての時間を慈しむように過ごせられたらと思います。(三島邦弘)
【今月の一枚!】
1935年に創業した広島の喫茶店「房州」が6月末で閉店されるので最後に行きましょうと、とある著者の方に誘ってもらって、京都から行ったらその日は水曜日、お休みでした。とても心に残った6月!(野崎敬乃)
6/16はハレトケ市、雨の晴れ間に今宮神社境内で本を手売りしてきました。(岡田森)
ある日、オフィスの2階に上がろうとしたら廊下にぽつんと水のペットボトルが。常に自分のデスクまわりに水を置くヤマダくんの落とし物でした。(佐藤美月)
鴨川から偶然見えた、今年初の花火です。今月はハレトケ市、著者のみなさまもお越しくださり、盛り上がりました。関西の出版社合同フェアも着々と準備が進んでいます。ぜひ紀伊國屋梅田本店さんで、ひと足はやい本のお祭りを♪(加藤千里)
【来月のおもしろいこと】
7月に入ってすぐ、5日(金)夜に、朝日カルチャーセンターにて、若林理砂先生の『謎の症状』と『医学問答』の刊行記念イベントがあります!「謎の症状」をフォームからお寄せいただくと、講座の中で回答いただけます。気になっていた症状について、西洋医学とはまた別の角度から、目からうろこのアドバイスがもらえるかもしれません。奮ってご参加くださいませ。当日会場にて、書籍のご購入も可能です!(星野友里)
来月7/5〜22に大阪・梅田の紀伊国屋書店さんで、関西の出版社8社による合同フェアを開催します。各社1〜2個ずつ棚をまるっと貸していただき、自由に陳列・ディプレイできる、ちいさな版元からしたらとってもとってもありがたい企画です。いろんな出版社の、いろんな本が楽しめます。本みくじやガチャガチャもあって、お祭りです。そして、我らミシマ社は5日と19日に店頭で手売りしますので、ぜひ遊びにきてくださーい!(長谷川実央)
DSKCこと「土井善晴と食を考えるクラス」、3年目に突入します! 5月20日から始まる第3期のテーマは「料理に宿るゼロの思想」です! 料理と思想といえば、現在有隣堂さんの19店で「『料理の哲学』フェア〜食の本を読んで、生活をととのえよう!」を5月末まで開催中! 土井先生の『味つけはせんでええんです』をはじめ、レシピ・思想・発酵・健康など、さまざまな切り口からミシマ社が出してきた料理の本5冊が並んでいます。ぜひお立ち寄りください。(須賀紘也)
今年も日本を代表する「本好きのための祭」であるブックマーケットに参加します! 毎年すごい熱気で、お客さんとおしゃべりしているうちに気づいたらあっという間に終わっています。昨年終わった瞬間から、今年のブックマーケットを楽しみにしておりました。BOOK MARKET 2024は来月の20.21日(土日)に開催です。今年もここだけのおまけやサイン本をご用意してお待ちしております。(山田真生)
7月19日(金)に『中学生から知りたいパレスチナのこと』が発刊となります。つい先日、本書の制作が終わり、あとは印刷・製本を待つのみ、の状態です。どんな仕上がりになるのか・・・ソワソワしています。この本の原稿を何度も読み、著者の岡真理さん、小山哲さん、藤原辰史さんの言葉と姿勢に触れたことで、私のなかで「言葉にすること、本を読むこと、学ぶこと」の原動力の源泉が、抜本的に変わったと感じています。この本がひとりでも多くの方に届き、日々を歩む力になりますように。(角智春)
運営メンバー紹介
三島邦弘 ミシマ社代表。編集者。マグマを擬人化するとこんな感じ(?)。作る本は「なにもしない」「待つ」等の大切さを伝える内容が多いが、本人はじっとしてるのが超苦手。(絵・文:ハセガワ)
星野友里 編集から営業まで、ミシマ社のすみずみに手をかけて、チームを支えてくれるリーダー。そのエネルギー消費量は計り知れず、休日はフラダンスや旅先で英気を養う。よく行く温泉地は湯河原。(絵・文:サトウ)
長谷川実央 京都オフィスリーダー。仕掛け屋チーム。ポップもパネルも展覧会も小道具も大道具も作る、X刀流の名プレーヤー。気の遠くなるようなほどのバランス感覚の持ち主。(絵・文:ノザキ)
加藤千里 2023年9月に入社した、ミシマ社初の営業マネジャー。最高のパッション、エレガンス、お茶目さを兼ね備える。仕事と同様、趣味・生活にも120%のエネルギーを注ぎ、花を150種類以上育てたり、年間100以上のライブに参加したりしてきた。こんな大人になりたいと思うような、素敵な方。(絵・文:スミ)
野崎敬乃 2018年入社、新卒6年目。編集の枠を超えて、営業面でも活躍中。「がんばりオーバーロード」と某デザイナーさんにネーミングされるほどのがんばり屋さんであり、「がんばるわたしが嫌いじゃない」フェアの発案者。パンクロッカー並みの瞬発力をもつ一方で、ナメクジや昆虫は大の苦手。まあ、おもろい人です。(絵・文:ミシマ)
岡田森 2023年2月に京都オフィスに異動になり、仕事に子育てに奮闘する、営業現場監督兼2児の父。内田樹先生、土井善晴先生、仮面ライダー、Excel、料理と、何かにハマると徹底的に追求する研究者タイプ。テンションが上がると息子さんが乗り移ったかのようなしゃべり方になる(ちなみに見た目もそっくり)。(絵・文:ヤマダ)
須賀紘也 自由が丘オフィス所属。東北、関東、中国エリアの営業を担当。野球、プロレス、歌謡曲、銭湯、都々逸など趣味は多岐に渡り、老若男女と話題を共有できる引き出しの持ち主。最近、分厚い『副詞用法辞典』を買った。満月の写真を撮るのが好き。(絵・文:ニシオ)
佐藤美月 経理チーム。自由が丘の実質的リーダー。ミシマ社の音楽全般も担当。ピアノを弾くようにキーボードをたたき、納品伝票をつくる。仕事中、まわりに聴こえないくらいの音量で鼻歌を歌っている。(絵・文:ホシノ)
山田真生 営業チーム。朝ごはんは菓子パンかヨーグルト、昼食は必ず外出して食べる、夕飯を食べているイメージがなぜかない、営業に行くと書店員さんからいろいろ教わって帰ってくる、背の高い男です。(絵・文:モリ)
角智春 編集チーム(京都オフィス)。穏やかで落ち着いた美しいアルトの声。眼差しにはつよい意志の光。南米留学経験あり。隣で突然吉本ばりのボケが起きても、時間差で吹き出す品の良さ。花にたとえるなら、しなやかで多彩なグラデーションが美しいコスモス。聡明で端正な仕事ぶりに、日々学ぶことばかりです。(絵:ハセガワ 文:カトウ)